与太話 その参
いつも、いいねや反応ありがとうございます
( * . .)"
【注意書き】
■某掲示板の甚爾/髙羽/日車が高専の同期だった世界線を参考にしたIFストーリーです
真面目にこの御三方が好きだったので、神スレありがとうございました
■掲示板の内容を参考にしたり、自分の解釈を突っ込んで居います
■腐界隈の人間が書いて居るため、苦手な方はご注意いを
■術式などしっかりと理解していない点がある為、ツッコミ所が多々あるかと思います。ノリで凌いでください。
■髙羽さんにギャグ要素ありません。
□勝手な設定を盛々してます。
□誤字は見つけ次第修正しております┏○┓
短編3本です。
【はっぴーばーすでー!!】
【行きつけの店】
【はかまもり】
→なんでも許せる方向け|˙꒳˙)꒳ )
事後処理より先に書き終わっていたので、珍しく連続投稿。
2本目は世にも奇妙なイメージ。
私のお話し、なんか食事率高いです。
はやり、食は全てを解決するんだな。
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【はっぴーばーすでー!!】
1.side甚爾
先程、冬休みに入って3日目の休日になった。日付けは12月31日だ。
髙羽から押し付けられた全31巻の漫画は、日付けを跨いだと同時に読み終わった。
以前は漫画なんて余り読む機会は無く、興味は無かったが、悪くは無かった。
術師とは縁の無い同世代の学生は、漫画の中のキャラクターの様にスポーツで全国を目指す青春とやらを送っているのだろう。
最終巻をベッドの下に積んでいる山の上に置いて、布団に仰向けになる。
まだ、冬休みは6日以上残っている。禪院の家には帰るつもりは毛頭ない。このまま高専の寮で過ごすつもりだ。
かと言って、出て居る宿題に手を付ける気にはならない。最終日にでも髙羽のを奪って写せば良いし、時間潰しには髙羽の部屋にある漫画をまた借りるか、基本学生は長期休み中の任務は無しであるが、自ら声を掛けて簡単な任務にでも行けば良い。
その為には、明日の朝には髙羽の部屋へ行って大量に漫画を確保する必要がある。地元が東京である髙羽は、31日の午前中には実家に帰る為、寮を出るらしい。
日車は家の手伝いがあるとかで昨日、岩手に帰って行った。既に雪が積もる中で大晦日や新年の準備をしなくてはならず、祖父母に無理はさせられないとの事だ。
「(そろそろ寝るか。)」
そう思い、入口近くにある電気のスイッチへ向かうべく、ベッドから起き上がろうとした所で、コンコンと部屋の戸を叩く音がした。
「何だよ、こんな時間に。」
「俺だよー。」
「俺じゃ分からん、名乗れ。」
まぁ、相手は分かっているんだが。
仕方無く、扉を開くとニヤニヤした髙羽が突如こちらに何かを向けて来た。
パァン!
「とーじ君!たん…ぐぇ。」
何かの音が鳴ると同時に言葉を発していたが、条件反射でそれを避けて、髙羽にヘッドロックを掛ける。
「い゛、痛い痛い痛い痛い痛い!ギブギブギブギブギブ!!」
「んだよ、攻撃仕掛けて来たのそっちだろ。」
「攻撃じゃないから!てか、自分の力考えて!!」
「入れてねぇよ。それともご希望通り力入れてやるか?」
「やめて、首が折れる!!!」
仕方無く、離してやるとその場に崩れ落ち、大袈裟に咳き込んだ。
「はぁ、収まった。」
暫く経って落ち着いたのか、息を整えた髙羽がこちら見る。
「夜襲とはいい度胸してんじゃねーか。」
「違う、違う。そんなん、返り討ち必至じゃん。そーじゃ無くて!」
「そんじゃ、何だよ?」
俺が訳分からん顔をしていると、また髙羽の表情がニヤニヤとし始める。
「とーじ、誕生日おめでとう!!」
「…………おっ、おう。」
「何か反応薄くない!?」
思考が一瞬停止した。
誕生日…今まで意識した事が無く、自分自身忘れて居たのだ。
「まぁ、サプライズ成功って事で!後、プレゼントもあるよ!!」
そんな俺の心情を知ってか、知らずか、髙羽はそのまま言葉を続ける。
「じゃーん。開けて見て!!」
そう言って、リボンが着いた薄い包み紙をこちらへ渡してくる。
キラキラした目をこちら向けて、さぁ開けろとプレッシャーを掛けてくるので、仕方無くソレを開いて行く。
「……。」
「どーよ!!」
中に入っていたのは、中央に金の文字で”暴君”と書かれている黒地のTシャツだった。
「だせぇ!」
「ヒドイ!!」
「しかも良く見たら、刺繍じゃねーか!無駄に凝ってるな!!」
「俺の手作りです!この2日、心を込めて縫いました!!」
「マジかよ。」
無駄に、高い技術力と意外な特技に思わず感心してしまった。
「本当は、とーじの顔をプリントしたのを贈ろうとしたの。」
それを聞いて、以前食堂で(髙羽と日車が)カレー作って食べた日の髙羽Tが脳裏を過ぎった。
「それで一応、プレゼント被らない様にヒロミちゃんに相談したら、全力で止められちゃった。」
「いや、被らねぇよ。(てか、ナイスだ日車。)」
「じゃぁ、ささやかな物なら良いかなって思ったから、とーじの顔を散りばめたパンツとかなら良いかなって思って。」
「何で発想が明後日の方向に行くんだ。」
「それも止められたから、色々と案を出した中で、こちらのデザインに落ち着きました。」
止めきれ無かったんだな。まぁ、否定し続けるのも申し訳なくなるだろう。
そう思うと、このデザインで良かったとすら思ってしまう。
けど、まぁ…
「おう、ありがとな。」
「うん!どういたしまして!!」
悪い気はしねぇし、貴重な時間を使ってくれたのも分かった。
なので、感謝は伝えといた。部屋着としてなら、使えるだろうし。
髙羽も嬉しそうな表情で返事をした。
正直少し小っ恥ずかしい気もする。
「後、ヒロミちゃんからもプレゼント預かってるよ!」
「へぇ。」
「食堂の冷蔵庫借りて、ケーキ冷やしてあるから、31日中に食べてくれって。どうしても昨日中に移動しないとだから、代わりに渡すの頼まれた。
「マジか。」
「始めは市販品にと悩んでたけど、量足りないかもって言ったら、確かにそうかって。」
「それで納得するのもどうかと思うけどな。」
「ふふっ。んで、口に合わなかったら、捨ててくれて良いと言ってたけど、とーじが食べれなかったら、俺が食うので安心してください!」
「いや、それお前が食いたいだけだろ。」
「ええ、まぁ。
まさか日車まで手作りかよ。
「刺繍の息抜きに、味見しに行ったんだー。甘さ控えめのクリームのフルーツケーキ!美味しかったよ!」
「いや、主役より先に食ってんなよ。」
「余りを貰っただけだし!」
夜中だと言うのに、そんな話しを聞くと腹が空いた気がしてくる。
「んじゃ、俺のモンならいつ食っても文句言われねーよな。」
「とーじ、それってもしかして…。」
「今から食う。」
「ぎるてぃだね!!」
「口煩いのは居ねーからな。」
用意したのは、そいつ自身だけど。
「今からとーじの誕生日パーティだ!!」
そう言って、2人で食堂に向かい、予想以上にデカいケーキを運んで部屋に戻った。
ついでにヤカンで湯を沸かして、ご自由にお取りくださいのコーナーから、茶のパックを幾つか拝借した。
髙羽は更に、部屋でストックしていた、ポテチやプリッツ等も持ってきた。
ケーキ食ってる最中は仕方無いので、髙羽のプレゼントのTシャツを着てやった。生地は良いのか、無駄に着心地は凄く良かった。
「とーじは、冬休み実家帰らないんだよね?」
「おう。借りた漫画読み終わったから、またな何か置いてってくれ。」
「じゃーさ、一緒に俺の実家来ない?」
「……は?」
「やること無いでしょ、決まりね!」
「おい。」
「10時に寮出るから、準備しといて。」
どうやら漫画を借りる=暇だと判断され、 口を挟めないまま、勝手に髙羽の実家行きが決まったらしい。反論するのは諦めた。
それから、たわいもない会話をし、お開きになったのは朝の4時近くだ。幾ら学生と云え、多少の睡眠は必要だ。
時間迄、各々過ごす事になり、律儀に片付けをした髙羽は部屋を出て自室に戻って行った。
俺も歯だけ磨いて、布団に入る。
誕生日を祝われたこと何て記憶に無く、殆ど始めての経験だ。
ただ、悪い気はしなかった。
とりあえず、年明け日車に会ったら、美味かったとは伝え様と思った。
end.
とても面白くて一気読みしました!!3人がみんな魅力的に描かれていてすごいです!続編を楽しみにしています...!