後悔噬臍[壹]
こんにちは。ご閲覧ありがとうございます
(*´▽`人)
【注意書き】
■某掲示板の甚爾/髙羽/日車が高専の同期だった世界線を参考にしたIFストーリー
真面目にこの御三方が好きだったので、神スレありがとうございました
■掲示板の内容を参考にしたり、自分の解釈を突っ込んで居います
■腐界隈の人間が書いて居るため、苦手な方はご注意いを
■術式などしっかりと理解していない点がある為、ツッコミ所が多々あるかと思います。ノリで凌いでください。
■主のセンスの都合上髙羽さんにギャグ要素ありません。
□オリキャラがでております
□存記トリオの過去捏造
□相変わらずな、ご都合設定ありです
□誤字は見つけ次第修正しております┏○┓
→なんでも許せる方向け( .. )
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0.side髙羽
窓から見える木々達が赤く色を染め、隙間から入ってくる風が冷たく感じる。そろそろ12月も近づいてくるのだから当然といえば当然なのだけど。
思えばこの学校に入って早いもので半年以上経つのだと思うと感慨深いものである。
今日の午前中は正直散々だった。実践形式での呪力強化術の訓練で、要するに術式使用不可の呪力強化術のみでの対人戦を行ったのだ。
対とーじについては、夜蛾セン曰く良い手本になるとかで3戦もやらされた。もちろんとーじに全敗してしまったし、相変わらず手も足も出なかった。
それは仕方ないにしても、ヒロミちゃんにも敵わなかった。呪力操作に関しては入学当初から差はあったし、夜蛾センも努力の他にセンスも重要って言ってたし…。
「(腕相撲だったら、呪力無しでも勝てるのに。)」
正直自分の術式の事は良く分からないのだけど、それを使用しないだけでここまで差が出るとは思わなかった。本当、入学時の実力把握の時にとーじに勝てたのは奇跡に近い状態だったんじゃないか。
それに、2人に負けてしまった事もあるが、更に追い討ちをかけたのが、ヒロミちゃんがとーじに1戦だけ場外出しで勝てそうだった。
とーじのスピードを利用したのもあるし、何発か蹴りも当てていた。結局、とーじが場外に出そうになった時、空中で軌道を変えてエリアに戻ってきたのに驚いた隙を付かれて負けちゃったけど。
あの曲芸のような動きを見たら誰だって驚くと思う。現に夜蛾センも驚いた顔をしていたし。
同級生との差をありありと実感させられる時間になったのだ。それは自分で思っているよりもダメージが大きかった。
そもそも俺は呪力操作は得意じゃない。
入学当初、夜蛾センの呪骸に呪力を込めてDVDを1日中観る訓練をしたことがある。少しでも流している呪力を切らせたり、ブレさせると呪骸からパンチが飛ん でくる仕組みだ。 DVDの内容はお笑いだったり、感動系、ホラーなど感情を揺さぶられる内容ばかりで、唯でさえ呪力を込めるだけでも難しいに、DVDを観ながらという条件は俺にとっては厳しいものだった。しかも訓練期間は10時間×5日だ。
合格条件も設けられていて、5日内に10時間呪骸に攻撃をさせずに過ごすことだった。結局、俺が制御できた時間は結局6時間だった。
ヒロミちゃんは2日目にはクリアしていたし、1日目はホラーを観ていた時、俺が大声上げて邪魔しちゃったのだ。もしかしたら、俺の邪魔が無かったら1発で合格してたかも知れない。 因みにこの5日間とーじは夜蛾センとマンツーマンで座学をしていたらしい。
呪力操作を意識しながら体術をやれと言われてしまうと、やはり苦手を意識してしまう。更に相手になるのがこの2人なのだ。
別に一番になりたいとか、勝ちたいとか思っていた訳ではないけど、何故か置いて行かれている気分になる。
そんなことを思い出しながら高専の廊下を歩いていると、対面から誰か向かってくるのが分かった。外の景色から前方へ視線を移してその人物を確認する。
「やあ、髙羽君。」
「こんにちは。」
すれ違い様に声をかけて来たのは、以前夜蛾センと任務に同行した新藤と言う2級呪術師だった。
挨拶だけ済ませて通り過ぎようとした。もう少しで午後の授業が始まるためだ。確か入った任務についての説明だったはずだけど、相手はそれを許してはくれなかった。
「結構期間が空いたけど、あの時は任務お疲れ様。どうかな、あの後体調は?」
「大丈夫です!ご心配ありがとうございます!!」
気遣ってくれたのは分かったので、お礼を返す。別にこれと言う理由は無いけれど、この人は余り得意ではない気がする。
体調を聞いてきた後の…この人の目線や雰囲気が何故か気持ち悪く感じる。
「それは良かった。そうそう、最近は君達一年の活躍も耳に入ってくるよ。頑張ってる様だね。」
早々に任務の話を切り上げると、別の話題を振って来た。君達と言う事はとーじや、ヒロミちゃんも指しているのだろう。二人とも自慢の同級生だ。
そう答えようと口を開こうとした時、先に新藤が声を発した。
「でも髙羽くん大変でしょ。」
「え…。」
「大変だよね、分かるよ。俺だったら同級生にあんなのいたら絶対に嫌だもん。」
予想外のセリフだった。驚いたままでいると新藤さんはそんな俺をよそに言葉を続けた。
「禪院君は呪術界の名門、御三家の人間で、更に先代当主の息子で元々済む世界が違う。呪力は無いけどそれを補える程の身体能力もある。本気で気配を消したら居場所の特定も出来ないって聞くしね。」
「あの…。」
「後、日車君。髙羽君と同じ一般からの入学なのに、呪力操作や結界術の面では呪術師と並べても遜色ないらしいね。後、勉強の方も聞く所によると既に高校3カ年の学習範囲は粗方網羅してるそうじゃないか。いやぁ、天才っているんだね。」
「……。」
「そんな2人と同一に見られながら、学校生活を送らないといけないなんて正直キツイでしょ。」
「そんなこと…「あー、大丈夫。」
とーじは言葉遣いが荒いし、手足が出てくることがあるけど加減してくれるのは分かる。ただのスキンシップだ。ヒロミちゃんも勉強でも呪術に関しても分からないところがあれば嫌な顔をせず丁寧に教えてくれる。
そもそも俺は、彼等に対してそんな風に考えたことなんてない。
「ごめんごめん。俺としたことがたった3人しか居ない同級生を悪く言うなんて出来ないよね。」
「ちがっ…「 無理しなくていいよ。 」
言葉が遮られて否定が出来ない。俺はそんなこと思ってない。
「俺は君の気持が分かるから。」
そう言って肩を優しく叩かれた。
「そろそろ授業が始まる、呼び止めてごめんね。」
そう耳元で呟くと、新藤さんはそのまま俺が来た方向へ歩いて行ってしまい、結局否定はできないまま、胸の辺りにモヤモヤしたものだけが残った。
「俺は、そんなこと思ってない。」
思ってない……よな…?。
その疑念を振り払う様に、走って教室に向かった。
とまとさんの存記トリオシリーズ大好きです…!後編も楽しみにしています!