与太話 その貮
いつも、いいねや反応ありがとうございます\( 'ω')/°・*:.。.☆
【注意書き】
■某掲示板の甚爾/髙羽/日車が高専の同期だった世界線を参考にしたIFストーリーです
真面目にこの御三方が好きだったので、神スレありがとうございました
■掲示板の内容を参考にしたり、自分の解釈を突っ込んで居います
■腐界隈の人間が書いて居るため、苦手な方はご注意いを
■術式などしっかりと理解していない点がある為、ツッコミ所が多々あるかと思います。ノリで凌いでください。
■髙羽さんにギャグ要素ありません。
□勝手な設定を盛々してます。
□誤字は見つけ次第修正しております┏○┓
短編2本です。
【夏の思い出】
【昼飯】
→なんでも許せる方向け|˙꒳˙)꒳ )
余談。日下部さんや、冥冥さんを出す際に、宇佐美さんを2人の同級設定にするか悩み中です。
ビジュアルが良すぎる。
後、幼児の方も少しずつ進めてますφ(・ェ・o)
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【夏の思い出】
1.side高羽
「とーじそっちに3体行ったよー!!」
「行ったよー!!じゃねぇ、テメーで狩れ。」
「しょうがないじゃん、未だ人目に付く時間帯だし。」
時刻は16時。そろそろ夕方だけど夏場のこの時間帯は全然明るい。にも関わらず、人目につかない様に呪霊を祓わなければならなかった。
現在は都市部に発生している呪霊を片っ端から祓う任務を遂行している。今の時期に呪霊の発生が多くなるため、生まれたてや、低級の呪霊を初期の段階で排除するのが目的だ。
路地裏や公園の視覚など、人目の無い場所であれば俺やヒロミちゃんでも対応できるが、大通りに出てしまうと少し厳しい。その場合とーじが呪具を使って一般の方には見えない速さで呪霊を切り裂く作戦なのだ。
先程の3体の呪霊をとーじが払ったのを確認した時、ポケットに入れていた携帯が鳴った。
「もしもーし!」
『あと15秒後かな…駅の方向から少し大きめのやつ2体向かってる。頼んだ。』
「りょーかい!」
ヒロミちゃんからの電話は用件だけ話して、すぐ通話は終わった。その内容をとーじに伝える。
「駅の方向から少し大きめのやつ2体来るって!」
「あ?」
「後10秒位!!」
そういうと、少し離れた所でドンッという音が聞こえた。音のする方に視線を移すと、呪霊が道を挟んだ向かいの店の看板を倒した様だ。
「とーじ!!」
「ったく。」
野次馬のフリをしてその場所に向かい、看板を倒した呪霊を近くにいる人に気づかれない様に瞬殺した。そして、周囲の意識が其方に集まっている隙に駅の方向から来た2体も同時に対応したのだ。
「さっすが!」
とーじの近くに寄って労いの言葉を掛けると、思いっきりため息をつかれた。
「対処できたか?」
その後、少し遅れてヒロミちゃんが合流した。
「もちろん、ばっちり!」
「お前は何にもしてねぇーだろうが。」
「呪霊を追いやっているじゃん!!とーじの方に。」
「要らねぇよ。」
「いや、流れる様に殺ってくから見応えあるよ。まるで通り魔の様だ。」
「例えが不穏だし、誉め言葉ではないな。わかり易いけど。」
「お前等もエモノの使い方を覚えれば良いじゃねーか。」
「よし、俺にまかせとけ!!」
「やっぱり、高羽はやめとけ。」
「何でさ!?」
せっかくとーじの様にカッコ良く呪具を扱うイメージをいていたと言うのに…解せん。しかし、呪霊討伐を始めて2時間…退治は一行に終わる様子はない。
「って言うかさぁ、まさか夏休みどころかお盆休みまで無いとは思わないじゃん。それにこの呪霊の量……辛い。走りっぱなしだし。」
「盆に休めるとか思ってんのかよ。」
「寧ろ繁忙期だからな。その分盆過ぎに少し連休もあるし、正月休暇も長めだから頑張れ。」
「違うんだよォ。」
俺は別に休みが恋しくて言っている訳では無い。
「夏と言えば海でしょ。お盆過ぎたらクラゲうようよで泳げないじゃん。せっかくとーじとヒロミちゃんと出かけられるかと思ったのに。」
「何で俺の予定決められてんだよ、ざけんな。」
「俺も嫌だ。」
「フラれた、悲しい。」
高校生になってし、任務報酬などで得た自由に使えるお金もある。それもあって、友達と海に出かけるの憧れてたのに、即効で断られてしまったのだ。
「何でよ!機会があったらいこーよ!せめてプールでもいいよ!!」
「水場限定じゃねーか。」
「涼しいし、気持ちいいじゃん。夏限定って感じもあるし。でも、やっぱり海がいいな。海の家で焼きそば食べたり、ラムネ飲んだり、スイカ割りしたい。砂浜でとーじ埋めたり、胸にお山作りたい。」
「欲求に素直だな。」
「簀巻きにして沈めんぞてめぇ。」
思い描いていた想像を話すが中々理解されない。やっぱり悲しい。
だが、見るからに落ち込んだ雰囲気を醸し出している俺に、ヒロミちゃんが優しく肩に手を置いてきた。こう言う時に手を差し伸べてくれる良き友人である。きっと俺の想いに心動かされてくれたに違いない。
「良く考えろ、髙羽。甚爾みたいな筋肉質の高身長イケメンが水着でその界隈を歩いたら逆ナンされ放題だ。お前、そんなのと一緒に居て楽しめるのか。」
「え、殺意しかわかない。」
一瞬にして海に行く気を削ぐ強力な言葉を俺にくれる。100だったボルテージが一気に20位までに減った。
このやるせない気持ちと向き合おうとしたところで、別の事柄に意識が向いた。
「てか今し方、ヒロミちゃんが絶対に言わなそうなセリフ連発されたんだけど。イケメン?逆ナン??…何だろう…とーじに対する褒め言葉のはずなのに放送禁止用語を羅列された気分。」
「すまん、そこまで不快な気にさせるつもりは無かった。」
「褒めるのか、貶すのかはっきりしろや。人を下ネタ扱いすんじゃねぇよ。」
「甚爾は端正な顔立ちなのは間違いじゃないから、そこは自信もて。」
「お前、暑さで頭やられてんじゃねーの。」
「東京の夏がここまでとは思わなかった。気温は把握してたのに…暑すぎて腹立つ。まだコンクリートに囲まれていない分、高専の方がマシだ。」
うん。全く正常じゃなさそうだ。先程からキャラじゃない言葉を所々で発してるし、いつもならきっちり首元まで閉めてるボタンも外してる。
東北の方の夏は、こちらと比べてそんなに涼しいのだろうか。そっちの方面の避暑地名とか聞くし。
目を凝らして見ると、コンクリートが揺れて見える。
自販機でも見つけて冷たい炭酸とか飲みたい。任務中だからと言って、休憩しても怒られはしないはずだ。2時間動きっぱなしなのだ。
そう思い、自販機を探しているとあるチラシが目に入った。
「宵祭り…。」
祭りのポスターである。よくよく内容を確認すると日付は本日で、夜店も出ているらしい。
「ねぇ、討伐任務って何時までだっけ?」
「21時つってただろうが。」
「それもう労基案件じゃないのそれ。」
「残念ながら呪術界のルールは、現世の法律に適用されない。」
「世知辛いね。」
21時迄では残念だが、祭りは終わってしまっている。後ろ髪を引かれるけれど、本当に仕方がない。
移動途中で見つけた自販機で飲み物を確保しながら、呪霊退治を続行するのだった。
2.
その後も場所を移動させながら順調に呪霊を見つけては祓っていった。途中、とーじから呪具を借りて俺とヒロミちゃんも人目がある中でバレない様に刈っていく。
普段は使わない代物なので始めは慣れない点もあったけど、文句を言いながらとーじが扱い方を教えてくれたので、低級を祓う位ならば苦労はしない程度には扱える様になった。やはり、実経験と教える奴が上手いと上達も早いのだと実感した。
既に日が落ち気温も下がっては来たけど、まだまだ暑い状況は変わらない。
「あれ?」
今、目の前を通った人から嫌な雰囲気を感じ、直ぐにその人の進行方向を確認する。すると、女性の髪飾りの辺りに呪霊が張り付いていた。友達かな…楽しそうに話しているが、無視する訳にはいかない。でも、気付かれない様に対処しなくてはならない。
「ねぇ。あの人、呪霊憑いてるんだけど。」
「じゃーねぇ。俺がタイミングを計って退治する。」
「人が多くなって来たな。北と北西の方角にも呪霊を確認した。」
「手分けるか。」
「それが無難だな。」
「俺は北に行くよ、ヒロミちゃんは北西の方お願い。」
「了解だ。」
それぞれ異なる方向の呪霊を手分けして対処することになった。
______
「(追いつけないんだけど!!)」
手分けをするのは良いのだが、俺が追いかけている呪霊がやたらすばしっこい。掌サイズのヤツは周囲の人々の足元の隙間を上手く通っている。正直、見失わない様にするのが精一杯だ。
せめて周りに人が居なければ、何とかなっているはずなのに!
呪霊を視界に捉えながら、人にぶつからない様に掻き分けながら進んで行く。
「にーげるっな... よッ!!」
呪霊は俺の言葉を無視...って通じる訳ないと思うけれど。
追いついたと持ったら、今度は人の肩をぴょんぴょんと跳ねて飛び移り、逃げる速度を上げていった。
また少し走り、後少しで呪具で祓える。と言ったタイミングで、爆発音が辺りに響いく。
「!?」
それに驚き音のする方へと顔を向けると、ドンドンと花火が上がっている。
まだ、煙が溜まって無い空に上がる花火はとても綺麗だ…。
って、一瞬ずっと見てしまいそうになるのを堪えて、呪霊の方に意識を戻した。
一瞬見失ったかと思ったが、まだ確認できる距離に居て安心して追いかけた。
やっとのこと呪霊を捕まえて祓う事が出来たが、手分けした場所から結構離れてしまった。現在地を確認すると小さな公園に居る様だった。 使手入れがされていないのか、自分の腰の高さ迄伸びている雑草が目立つ。
中腰に近い体制で追いかけていたので腰が痛い。少位は良いだろと、落下防止用の柵の上に座って少し身体を休ませる事にした。柵から足を垂らして周囲を眺めると遠目に河川敷が見える。河川敷を遠目に見ると、河川整の左右には明かりが並び、人の動きも確認できた。確かポスターで見た祭の開催地域はあの辺りだったかと思いだした。
そして河川敷沿いでは、花火が上がっている。
そう言えば、とーじとヒロミちゃんはどうしているかと思い、電話を掛けようと携帯取り出す。すると着信が数件入っていた。呪霊を追いかけていて気付かなかった様だ。
この携帯に着信を残せるのは3人しかいない。開くととーじとヒロミちゃんから3件ずつ、夜蛾センから1件の様だ。誰から掛けなおそうかと考えていると、携帯の画面が着信となった。
「もしもーし。」
『ったく、やっと出やがった。』
「やほい、とーじ!どうかした?」
『どうかした?じゃねーよ、どんだけ追いかけてんだよ。お前、そこから動くなよ。』
「え、俺の居場所分かるの!?」
『分かるわ訳ねぇだろ、居場所教えろ。』
「はーい。」
返事をすると、自分が見ている景色や公園の名前や特徴を伝えて終わると電話が切れる。俺は携帯をポケットに入れ、しばらく花火を眺めていた。
3.
「どうすればこんな所まで来れるんだよ。」
「人が居なくて良いんじゃないか。」
背後から声を掛けられ振り返ると、見慣れた同級性の姿があった。 ぼけっと花火を眺めていて気づかなかったのだ。
「何呆けてんだ、気抜いてんじゃねーよ。」
「お疲れ。夜蛾先生に確認したら、時間ではないが退治は終了して良いとの事だ。ただし、他の術師は続けているから、高専に戻るのは時間を見計らう様にと。」
「違う違う、日車が夜蛾を言いくるめて早上がりさせたんだ。コイツ、祓った呪霊の数把握してやがんの。あの言い方は夜蛾も断れねーよ。少し夜蛾センに同情したわ。」
「交渉といえ。そもそも、任務配置場所の呪霊の数が、他の呪術師のが担当する地区と比べてあきらに多かっただろう。」
「え、マジ!終わらせて良いの!?」
どうやら、ヒロミちゃんのおかげでもう退治は終了しても良いみたいだ。些か、夜蛾センに何を言ったか気になるけれど聞かない様にしよう。触らぬ何とかに祟なしだ。
「せっかく時間が空いたんだ、ゆっくり休ませて貰おう。」
「しゃーねーから、買ってきたわ。」
とーじがそう言うと、持っていたビニール袋を2人がそれぞれ待ち上げる。
「何を??」
「焼きそば、お好み焼き、牛串。」
「イカ焼き、唐揚げ…後、ラムネだな。」
「焼きそば…ラムネ…。」
俺が昼間に海の家で食べたいものリストに挙げていた品だ。多分それだけだと足りないから、他にも買ってきてくれたんだろう。けど、海は嫌だと言っておきながら、ちゃんと食べたい物は覚えててくれたのだ。きっと、あの祭の屋台で買ってきてくれたのだろう。
「マジで!凄い嬉しいぃぃうわっ!!」
テンションが上がり、柵に座って居るのを忘れてた。勢い余ってバランスを崩し、背中から落ちた。
「いってぇ。」
「大丈夫か?」
「うぅ…とーじの瞬発力なら俺を助けられたはずだ。」
「いや、焼きそば持ってるし。手が塞がってる。」
「安心しろ髙羽。一応バランスを崩す瞬間、甚爾は反応はしてたから一瞬は悩んでた。」
「結果的に諦められてんじゃん。」
「いいから起きろよ、食おうぜ。冷めちまう。」
「うん。」
仕方ないので自力で起き上がり、今度は落下防止用の柵を跨ぎ、柵を背もたれにして座った。
すると俺の両側にとーじとヒロミちゃんも同じ様に座る。
「とりあえず串から行こうぜ、硬くなる」
とーじが袋からタッパーを取り出すと、3本牛串が入ってる。それを3人で1本ずつ取って、口へ運ぶ。
「うわ、うまっ!!少し冷めてるけど、美味しい!!」
「どっかの誰かの居場所が分からんかったんもんでなぁ?」
「面目ねぇ。」
「日車、イカ寄越せ。」
「食うの早っ!!牛肉だよ!?」
「ん。」
「ヒロミちゃん、タッパーのまま渡したら全部食べられるよ。」
「ご希望通り、髙羽の分のイカは俺が食う。」
「ごめんて!!」
「花より団子だな。」
そうだ、せっかく花火が上がっていると言うのに忘れてた。視界の端には、輝く光を捉えていたはずなのに、つい食べ物に夢中になってしまったのだ。
意識が花火に行くと、今度は形が変化し色とりどりに開く光に目を奪われてしまいそうになる。
景色も良いし、料理も上手い。そして何より、海では無いが共に居たいと思うメンツも揃ってる。
「ねぇ、来年もここで花火見ようよ。」
「どーせ、呪霊退治と被るだろ。」
「良かったな、今年は見れて。」
俺がそう言うと、とーじは焼きそばを開封して食べ始め、ヒロミちゃんはそう答えてラムネを飲んだ。
「(そこは、嘘でも肯定してよ。)」
どうにも、期間の長い約束はしてくないみたいだ。
それが優しさだとは分かっても、俺が欲しい答えはそれじゃない。
俺は唐揚げを開封すると、2人の口に無理やり突っ込み、左右から頭と肩を叩かれた。
end.
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将来を確約したい髙羽と、
今出来ることをやる甚爾と日車。