オリックス・山中稜真 初3番で初サヨナラ打!杉沢龍と同級生コンビで導いた関西ダービー劇勝締め
◇交流戦 オリックス3―2阪神(2026年6月14日 京セラD大阪) 2000年生まれの同学年コンビが今季3度目のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。決めたのは山中だ。延長10回2死一、三塁。ドリスのツーシームを完璧にとらえたプロ初のサヨナラ打が左中間フェンス手前で弾んだ。 「関西ダービーということで、たくさん人も入っていた中で勝てたのは凄く大きいと思います」 今季は5月19日に初昇格し、昨季は1試合しか出場がなかった交流戦に全18試合で出場。この日は今季初の3番スタメンに抜擢され、8回の左前打も含めて3試合連続のマルチ安打を放った。捕手登録ながらも今季は一塁が主で、右翼は今季2度目。同点の8回2死二塁の守りでは外野3人をシャッフルする岸田監督の執念采配で右翼から左翼に回った。持ち前の強肩も評価され、今やチームには欠かせぬ存在になった。 さらに山中の活躍に負けじと奮闘したのが杉沢だ。4回の同点適時打、7回先頭での二塁打と今季3度目のマルチ安打で、遠征中は食事に行く友と一緒にヒーローインタビューで並んだ。 4月に死球を受けた右手首の骨折で戦線離脱し、再昇格を果たしたのは10日のヤクルト戦。その試合で山中のインタビューを見守っていると「曽谷も自分も椋(太田)、そして今日杉沢龍も帰ってきたんで、自分らの世代で引っ張っていきたい」とエールを送られた。「見ながらいいな、と思っていたんで。めっちゃうれしい」。同じ壇上で並んだことに笑みを漏らした。 前日13日は尊敬する元プロレスラー・三沢光晴さんの十七回忌。存在を知った小学生当時はすでに旅立っていたが、ああいう強い人になりたい、という思いを胸に鍛錬を積んできた。 「力をもらえた気がします。(座右の銘の)思うが招く、を信じて打席に入りました」 2人の活躍で関西ダービー3連戦に勝ち越し。通算でも37勝37敗3分けの五分となった。パ・リーグでは日本ハムを抜いて再び3位に浮上。リーグ戦再開に勢いが付きそうな白星となった。 (石塚 徹) ○…オリックスのサヨナラ勝ちは6月9日のヤクルト戦以来今季3度目。阪神との交流戦で決めたのは19年6月15日以来7年ぶり4度目。チームは交流戦を9勝8敗1分けの勝率.529で終え、23年から4年連続勝ち越しを決めた。 ○…阪神との関西ダービーは2勝1敗で2年ぶりの勝ち越し。通算でオリックスの勝ち越し11度、負け越し8度、相星2度。対戦成績は37勝37敗3分けの勝率.500になった。