外れの世代
【あてんしょん】
■某掲示板の甚爾/髙羽/日車が高専の同期だった世界線を参考にしたIFストーリーです
真面目にこの御三方が好きだったので、神スレありがとうございました
■掲示板の内容を参考にしたり、自分の解釈を突っ込んで居います
■腐界隈の人間が書いて居るため、苦手な方はご注意いを
■術式などしっかりと理解していない点がある為、ツッコミ所が多々あるかと思います。ノリで凌いでください。
■ギャグ時空の髙羽は居ません(お笑いムズい)
■甚爾と日車は未だ不仲です
■モブがでてきます
■ずっと、夜蛾セン視点
→それでもよろしければ( .. )
- 361
- 482
- 6,701
0.side夜蛾
東京都立呪術高等専門学校。
今年度、教職に就き1年の担任を任された。
万年、人手不足と騒がられている呪術師の中で教師をやりたいと思う奴は少ない。皆、余計な仕事を増やしたくないのだ。勿論、教師に不向きなのも居る。
俺が教師にならないかと声を掛けられ了承したのは、人手不足も勿論あるが、今の呪術界の情勢を少しでも変革出来ないかと考えているからだ。
呪術師は非術師を護る為だけに動き、上層部や御三家の捨て駒では無いと言うことを。
不平等が当たり前の呪術界の中で、俺は何処まで彼等の力になる事が出来るだろうか……。
1.
教壇に上がり、座っている生徒の前に立つ。
基本的に高専の生徒数は少い。1人も生徒が居ない年もあることを考えると、今年は3名も確保できて居るのは中々ではないだろうか。
「お前達の担任になる”夜蛾正道”だ。俺がお前達に始めに教える事は1つ、問題を起こすな。以上だ!」
それを伝えると、次に移る。
「では、廊下の者から自己紹介を。」
俺の掛け声に、廊下側の人物はそっぽを向いていた顔は戻さず、目だけをこちらに向ける。
「…襌院甚爾。」
それだけ言うと、また視線を廊下の窓に戻した。右手を顎の下に置き、気怠げな様子だ。
「髙羽史彦って言います!お笑いが好きです!よろしく!!」
甚爾の自己紹介が終わったと判断すると、中央の者が右手を挙げて元気よく立ち上がり、自己紹介を続ける。
「俺の自己紹介終わり!」
立ち上がった時と同様、また勢い良く座り椅子が音を立たせた。
「日車寛見です。」
史彦が席に着くと、最後に窓側の者が会釈をしながら名前を言い自己紹介が終了した。寛見は机上で手を組み、こちらの様子を伺っている。
昨日迄に、この生徒達の事前確認は行っているものの…如何せん情報が少ないのが難儀であった。
1人目、襌院甚爾。呪術御三家の1つ、襌院家の25代当主の息子。しかし、呪力が無い故に家では冷遇され、家族として承認されていない…。京都高では無く、東京高に入学させたことを考えると、襌院家でも手を持て余して居ると考えられる。呪力0の天与呪縛と聞いている。
2人目、髙羽文彦。窓からの推薦での一般からの入学。術式は持っており、呪霊に攻撃をしている様子は観られるとの報告はあるが…術式の詳細は不明であり、実際は野放しにしているのは危険かもしれない為、高専で監視を行い事実を把握しろと言うのが本当の所だ。
3人目、日車寛見。史彦同様に、窓からの推薦であり一般からの入学。ただし、史彦とは異なり呪霊も認識しており、祓っている様子も確認しているとの事。術式はハンマーの様な武器を変化させ、相手を殴るタイプである。
明確になっているのは、この情報だけだ。先ずは、本人達の力量を確認し、把握する必要がある。
「本日は、お前達の知識・身体力・技術の実力把握を行う。」
「ハイ、夜蛾セン!!」
「夜蛾先生だ。どうした史彦。」
「それってテストって事ですよね。合格・不合格とかあったりします?」
「いや、あくまで現状把握の一環だ。合否は無い。」
「ほー。」
「但し、手を抜く事は許さん。全力で行う様に。」
「Yes、BOSS!」
「……。」
史彦だけテンションが高いまま、座学から開始する事にした。
2.
知識把握に用意したプリントは6枚。中学3年迄の基本5教科と呪術に関する内容の1枚だ。制限時間を2時間に設定し、記入を開始させる。
呪術に関しては、甚爾はともかく一般出身の2名は分からない内容が大半だろう。1問も解けない事は想定済みだ。
一応カンニング防止の為、3人の様子を伺って居るが…順調に筆を走らせているのは寛見だけだ。史彦に関しては頭を抱えながら何とか絞り出している様子は見て取れる。その為、筆が遅くなるのも理解できるが、甚爾に関しては鉛筆すら持たず腕を組んで寝始コケている。
「甚爾、寝るな。筆を動かせ。」
俺の言葉に目を開け、視線をこちらへ向ける。
「意味ないだろ、こんなの。あんたに必要だとしても、俺には必要ない。」
「意味が無い事はしていない。」
「ま、座学に関しては0判定でいいんで、終わったら起こしてくださいよ、夜蛾センセ。その代わり、他のは適度にやりますんで。」
そういうと、また腕を組んで眠り始めた。甚爾にはこれ以上言っても無駄だと判断し、他の2人が終わるか、残り時間が過ぎるのを待つのだった。