📖限界突破塵芥📖
怪文書。特に意味はない。
限界突破塵芥
嘘つき。
信じていたのに。
許さない。
許せない。
嫌いになった。
好きだった。
どうでも良くなった。
大切だった。
グツグツ、鍋でかき混ぜていた。
火の加減も見ないで、ただひたすらに煮詰めていた。
水分が減っていく。
焦げていく。
「気持ち悪い」
いつからそうなったのかは、記憶にない。
鏡を見た時に、自分で分かるほどに顔色が悪い。
「大丈夫? 困ったときは助けてあげるからね」
「一緒に頑張ろうね」
甘ったるい声に吐き気がする。
誰が。
嘘つき。
信じていたのに。
許さない。
許せない。
嫌いになった。
好きだった。
どうでも良くなった。
大切だった。
一緒になって嘘をついているくせにね。
肝心な時に手を差し伸べなかったくせにね。
特別、何かがあったわけではない。
でも、あの日あの場所で、あの人達と共に、私の手を離したのは、そういうことでしょう?
信用できない。
信じていたのに。
気持ち悪い。
気持ち悪い。
気持ち悪い。
セクハラ紛いの、砂糖と蜂蜜を煮詰めたような愛情が。
気持ち悪い。
別に、気持ち悪くなかったのに。
気がついたら、もう遅かった。
「あんたらが、最初に手を出したんだよ」
どいつもこいつも、私が加害者だというが、それはどうだろうね。
手を出さなければ、こうはならなかったのにね。
それが、あなたの望んだ答え?
それなら仕方ないね。
人を傷つけるのが、そんなに楽しいか。
結局、同じなんだね。
あなたも。
あなたも。
あなたも。
あなたも。
あなたも。
あなたも。
あなたも。
あんなに目の敵にしていたのにね。
あなた達は、同類。
全ての人間は、己の正義こそが正解であると信じている。
その実、全て間違いであるというのに。
0、100ではない。
全て両立している。
相も変わらず、鍋を混ぜ続ける。
具材だけが増えていた。
怒り。
憎しみ。
後悔。
懺悔。
恨み。
怨み。
憾み。
エトセトラ。
「鍋が、足りない」
重くて、移せない。
溢れる。
「あ」
溢れた。
もういいか。
どうせ、役に立たない。
溜め込んだところで、どうにもならない。
気にしたところで、何も変わらない。
足を止めたところで、私は幸せになれない。
奴らだけが幸せなのはごめんだ。
私は幸せ。
誰よりも。
だって。
「かわいい」
「偉い」
「優しい」
「面白い」
って。
私のアイデンティティ。
笑える。
笑えない。
あんたが嫌いな私がつけた名前を喜んでいる。
それが私だと言ったら、どんな顔をするだろう。
知らない。
私はあなたを、あなた方を見ない。
私は見ないけど、私は見ている。
そこに僕はいない。
要らなくなった私に別れを告げよう。
いてもいなくても変わらない。
特に存在意義はない。
面白みはない。
価値がない。
それは私ではない。
私はどこへ?
要らない。
消えた。
消えたい?
消えろ。
贅沢者。
贅沢者。
贅沢者。
贅沢者。
贅沢者。
私がいなければ得られなかった産物ばかりを愛している。
その立ち位置は、なかったかもしれないもの。
その呼び名は、なかったかもしれないもの。
その言葉は、なかったかもしれないもの。
屑。屑。屑。屑。屑。
屑ばっか。
私という塵芥は、いつまでのうのうと息をする。
君達という塵芥は、いつまでのうのうと息をする。
奪っておいて、無事でいられると思うなよ。
壊しておいて、無事でいられると思うなよ。
削っておいて、無事でいられると思うなよ。
溶かしておいて、すり減らしておいて、歪ませておいて、
無事でいられると思うなよ。
優しいか?
せめて、優しかった。
優しくない。
嘘つきは私。
怖いのは私。
嫌いなのは私。
こんな時期に、私が壊れることがあっただろうか。
いや、なかった。
全部あいつらのせい。
気が狂いそうだ。
発狂。
発狂。発狂。発狂。発狂。発狂。
発狂。発狂。発狂。発狂。発狂。
発狂。発狂。発狂。発狂。発狂。
量産型のメンヘラ。
人を心配させるばかりで、何の役にも立たない愚図。
空は何色?
茜色? 藍色?
黒色。
喉に詰めて昇天。
人間ではないそれ。
モノクロの毛玉。
私が私でないような。
知っているのに、知らないふり。
彼女は私ではない。
私のある一片を切り出しただけの偽物。
紛い物。
悩みとはなんぞや。
「悩みがあったら聞くからね」
「いつでも待ってるから」
嬉しいのにね。
分からない。
なにに悩んでいるのかさえ分からない。
何が辛いのかもわからない。
自分がなんなのかもわからない。
わからない。
おかしくなったのだろうか。
おかしいに違いないが、わからない。
狂えばいい。
何もかも。
偉いのは彼女で、私ではない。
愉快なのも彼女で、私ではない。
かわいいのも彼女で、
愛されているのも彼女で、
笑っているのも彼女で、
私ではない。
何の取り柄もない。
消えたがる。
死にたがる。
死臭がする。
だから刺繍をする。
自らで証明した異常さを、彼らはまだ知らない。
拗らせて助けを求められなくなった暁には、孤独死が待ち受けている。
死とは、肉体的なもののみを指すのではない。
精神的な死こそが、終わりなのである。
心が死んでいる。
何も楽しくない。
何の色も感じられない。
日々が作業になる。
眠ることが増えた。
やるべきことを終わらせる前に。
疲れた。
疲れ切っている。
日に日に、体が重くなる。
鉛が集まっていくかのように。
ゴミ箱に捨てよう。
ファイルをドラッグして消した。



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