背後にスリグループの存在か…「なるべく軽い処罰にして」中国籍の男が法廷で語った支離滅裂な言動
「なるべく軽い処罰にしてください」
次に行われた検察側の質問でも、辻褄(つじつま)の合わない答弁を繰り返すなど、突発的な犯行と主張する陶被告に疑惑の目が向けられた。日本に1人で来たと主張する被告に対し、検察側が「もう1人の男が行動を共にしているのでは?」と指摘すると、陶被告は「いいえ」と否定。犯行動機については、 「頭がおかしくなって、考えられなくなった」 などとあいまいな言葉でごまかした。 「犯行時、陶被告は黒色のトートバッグを持っており、トートバッグを女性のバッグに被せて財布を盗んでいます。客観的に見ても、計画性は明らかですが、検察側から『スリをするためにトートバッグを持っていたのではないか』と追及されると、これにも表情を変えることなく『いいえ』と否定しました。こういうやり取りにも慣れている感じだなという印象を持ちました」(前出・記者) 最後に裁判官が質問。陶被告の宿泊先がマッサージ店だったことについて、なぜそこに泊まったのかと聞くと、「字が読めないからです」と発言。不審な表情を浮かべた裁判官の「どうして字が読めないのに、マッサージ店だとわかったんですか」の問いに対しては、「看板がありました」と述べている。 さらにマッサージ店に宿泊できるのか問われると「話し合えばできます」などと不可解な回答を繰り返した。字が読めないと主張しているにもかかわらず、都心の路線図を熟知しているかのごとく頻繁に電車移動していたことについても、 「人に聞いたりして、教えてもらいます。携帯電話に翻訳ツールがありますから」 と説明。最後に言いたいことを問われると、 「なるべく軽い処罰にしてください」 と情状酌量を求めている。検察はもう1人の男と行動を共にしていたことや、犯行当日に複数回、電車を乗り換えるなど不審な行動について指摘。「常習性が疑われる」として禁錮1年6月を求刑した。 生活に困窮しながらも日本を観光し、字が読めないにもかかわらず頻繁に電車を乗り継いだりと、発言と行動内容の整合性は最後まで取れないままだった。判決は6月17日に言い渡される。
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