市内全小学校のプール、屋内施設に集約へ 猛暑対策 埼玉・本庄

埼玉県本庄市 拡大
埼玉県本庄市

 埼玉県本庄市は、市内全12小学校のプールを集約し、屋内温水プールを核とした複合施設を整備する。老朽化した各校の屋外プールを維持するのではなく、公営の屋内施設に一本化することで、猛暑や天候に左右されず、年間を通じて水泳授業を実施できるようにする。市は2029年9月の供用開始を目指す。全校プールの統合は県内自治体としては初の試み。

 市によると、各校のプールは老朽化が進み、改修には1校当たり2億~3億円程度かかるという。加えて近年は夏場の暑さが厳しく、屋外プールでも熱中症の恐れなどから水泳授業が実施できない日も珍しくない。吉田信解市長は「プールがあるのに入れない状況が起きている。維持には教員の負担も大きい」と、集約化の必要性を強調する。

 計画では、共和公民館跡地(本庄市児玉町蛭川)などに、25メートル6レーン、最大120人が利用できる屋内温水プールを整備する。建物は2階建てで、延べ床面積は約3000~3300平方メートル。概算事業費は約31億~34億円を見込む。

 施設のコンセプトは「学び・健康・ふれあい」。学校の水泳授業だけでなく、会議室や交流スペースなどを備え、生涯学習や地域交流の機能も併せ持つ。

 水泳授業は小学校の全学年で年4回程度を想定。屋内化により、児童は卒業までに計24回、安定して水泳授業を受けられるという。授業時間以外は一般開放し、児玉地域全体に開かれた施設にしたいとしている。

 市は学校プールを維持した場合と比べて30年間で約11億円の経費削減効果があると試算している。【隈元浩彦】

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