ポケモンセンター池袋での惨劇も…「ストーカー殺人」に走る男たちの危険な前兆は「僕のために仕事をやめて」、ドイツの対策は「男性と付き合わない」!?
女性の行動を制限しようとする
これらを踏まえると、理想論かもしれませんが、交際に至る前の知り合う過程で相手とじっくり話をし、男性が少しでも女性の仕事や趣味、交友関係に口出しをしてきて「僕のためにやめてほしい」といったことを口にするなら、女性はもっと警戒した方がよいかもしれません。 専門家はフェミサイド、すなわち「女性が女性であるという理由で殺される」背景には、加害者側の「セクシズム(性差別)」「ミソジニー(女性蔑視)」のほかに「古くさいジェンダー観」があるとしています。「僕のために仕事をやめて(またはセーブして)」「趣味をやめて」「友達と会うのはやめて」と言われた時、それを「古風な考え方」などと美化せずに、そのような価値観が将来的に危険な方向に行きかねないと危機感を持つことが大事だと筆者は考えます。 もちろん、古い価値観を持つ男性が全員、暴力をふるうわけではありませんし、殺人者となるわけでもありません。けれども、妻や元妻、交際相手や元交際相手の女性を殺害した男性の多くが「女性の行動には制限をかけて当たり前」だと考える古くさいジェンダー観の持ち主なのです。 理想は、スペインのように国をあげて「女性を男性から守ること」に力を入れることです。そして長期的には社会全体がアップデートし、「女性はどんなことでも自分で決める権利がある」という認識が広まることが大事です。(コラムニスト サンドラ・ヘフェリン)