卒論代行業者やAIに卒論を書かせてはならない理由
卒論を書くのって本当に大変ですよね。私も卒論を書き始めてからは毎日コツコツと書き続けました。全部書き上げた後に読み返して修正して、それを何度も繰り返す作業は本当に大変でした。それでも、私の大学生活において最も楽しかったのは卒論の執筆です。
慶應通信の場合、卒論を提出する際は製本しなければなりません。なお、通学生は製本しなくてもいいらしいのです。ちなみに、指導教員の教授に製本の話をしたところ、私の指導教員の教授は通信のことはあまり知らない人なので、「えっ?製本?記念ですか?」みたいなことを言っていました笑
その話を聞いたとき、「地方から高い交通費を払って東京に来ている通信生に製本代を使わせるなー」って少しだけ思いましたが、それでも自分の力で書き上げた卒論を製本したときは意外と感動したものです。慶應義塾大学の場合、生協に製本を依頼すれば慶應のペンマークを入れてもらえるので、もちろん私の卒論はペンマーク入りです!
こんな感じでね↓↓
製本するときは2冊作ることを推奨します。というのも、1冊は大学に提出するからです。なので、記念として家で保管したい人は2冊の製本が必要です。
指導教員の方針によるのかはわかりませんが、大学から卒論が戻ってくることもあるようです。しかし私は戻ってこなかったので、2冊作ってよかったと思っています。
そんな卒論ですが、昔から卒論を卒論代行業者に書かせる人がいたり、最近ではAIに書かせる人もおそらくいるでしょう。
学び直しのために学士入学で慶應通信に入学したのに業者に頼る人がいるのですが、本当に学び直しのために入学したのであれば、業者に頼るのは本末転倒ではないでしょうか。
えっ、なんで業者に卒論を書かせた人がいるってことを知っているかって?
だって、業者に依頼して指導教員にバレそうになったって話をけっこう聞きますよ。卒業後に普通に本人が暴露してますからね。ただ、業者に依頼したことがある人はみんな言いますが、教授の目は節穴ではないので、「前回よりレベルが下がっているけど、これ本当にあなたが書いたの?」って怪しまれるみたいで、結局最終的には自分で書いているようです。
卒論代行業者に卒論を書かせてはならない理由
実際に私は業者が書いた卒論を読んだことはありませんが、業者に卒論を書かせた人は口をそろえてこう言います。
「ゴミみたいな卒論を納品されたのに高いお金を取られた!」
卒論代行業者の相場がわかりませんが、10万円くらい支払う必要があるようです。でも10万円ってちょっと高すぎませんか?それでゴミみたいな卒論が送られてくるってどんな罰ゲームですか?
でも、ちょっと考えればわかることですが、慶應通信の卒論は半年に1回の卒論指導を最低でも3回受けて、それでようやく完成するのに、それが1~2カ月で納品されるのならクオリティが高いものが届くわけがないのです。
また、依頼の際に卒論構想などを渡していなければ、卒論構想の内容を無視したものが届くに決まっています。
そして、私が聞いた話の中で最も衝撃的だったのは、参考文献の引用が一切入っていなかったということです。
はっきり言って、参考文献の引用が入っていないということは、それは何の根拠もないただの想像でしかありません。論文とは先行研究をもとにして、自分なりの解釈を論じることになりますが、その解釈の根拠を裏付けるものが参考文献です。つまり私がこのnoteで何度も書いている「根拠の裏付け」ですね。
なので、そんな文章が送られてくるのだとしたら、たとえ文章力が高かったとしても、それは論文ではありません。ただの感想文です。
あと、業者に依頼したのがバレたら、厳しい処分の対象になる可能性がありますよ。なので、もしも卒論代行業者を検討している人がいるなら、処分のリスクを考えてからにしましょう。
前述したように教授の目は節穴ではありません。大学の教授は今までに何百本、何千本と論文を読んできているのです。そんな百戦錬磨の教授に本当にバレないと思っているのなら、それは考えが甘すぎます。
それと、こんなことを書くと「お前は本当にクソ真面目だな」と思われるかもしれませんが、卒論を書く意味を考えてください。卒論を書く意味は卒業要件を満たすことだけではなく、調べる、考える、書く、修正するというプロセスの中に価値があるのです。卒論代行業者に卒論を書かせるということは、自ら学びの機会を捨てているのと同じです。
AIに卒論を書かせてはならない理由
次に、AIに卒論を書かせてはならない理由です。私が卒業したときと比べるとAIの能力は飛躍的にアップしています。
2022年11月にChatGPT(GPT-3.5)が登場したときだけでも衝撃的だったのですが、2024年5月にはGPT-4oが登場し、飛躍的に性能が上がりました。そして、現在では性能がよりアップしていて、もうわけがわからないことになっています。
きっとシンギュラリティは近いよ!
技術的特異点(ぎじゅつてきとくいてん、英語: technological singularity〈テクノロジカル・シンギュラリティ〉)またはシンギュラリティ (singularity) とは、未来学の用語で、科学技術が急速に「進化」・変化することで人間の生活も決定的に変化する「未来」を指す言葉。発明家にして思想家のレイ・カーツワイルによれば2045年の特異点において人類は、人工知能(AI)などの機械と融合(サイボーグ化)することで寿命や生物的限界を超えたポストヒューマンへと「進化」するのであり、それは人類が「神」のような無限に近い知能と融合することでもある。ポストヒューマンは絶えず「進化」し続けながら、宇宙全体へ移動して広がっていくとされる。
ウェブサイトから引用した場合には、後に編集される可能性があるから必ず閲覧日を書きましょう。あと、ここではWikipediaを引用しましたが、誰でも編集できるWikipediaは信頼性の高い引用元ではないので論文には引用しないようにしてください。これ豆な!
さて、上記の説明は難しいですが、簡単に説明すると、将来的ににAIは人間の知能を超えると言われていて、その技術的特異点が2045年と言われています。それがシンギュラリティです。ターミネーターの世界が現実にならないことを祈っています。
そんなAIですが、今では東大の入試問題で首席合格するほどの成績をたたき出したことも話題になっていますよね。ちょっと前まで知識があるだけの赤ちゃんみたいな存在だったのに、成長したものです。
そして、AIを悪用した事件も発生しています。
以上の理由から、私はまだ聞いたことありませんが、卒論をAIに書かせる人も今後出てくるでしょう。
でも、多分これもバレます。少なくとも現段階では。
というのも、論文って大切なのは先行研究なんです。先行研究を無視してAIに論文を書かせて、それで綺麗な文章ができたとしても、参考文献や資料の引用がほとんどないのなら、それは論文とはいえないでしょう。
また、現在はAIチェッカーが存在します。
ようは、AIが書いたかもしれない論文をAIチェッカーに入れれば、AIの使用率がパーセンテージで表示されるのです。ただ、人が書いた文章であってもAI判定されることがあるようなので、AIチェッカーがどれくらいの精度なのか私にはわかりません。
実際にAIチェッカーは誤判定も多いみたいですしね。
AIが書いた文章ってけっこう癖があるので、読んだらなんとなくわかる部分はありますよね。
あと、慶應通信で知り合った友人が面白い実験をしていたのですが、AIチェッカーに引っかからない文章を書くよう、複数のAIに指示したところ、なんといくつかのAIがAIチェッカーに引っかからない文章を書いたのです。
そうすると、今後はAIチェッカーもさらにAIを見破るようアップグレードされるでしょうから、もはやイタチごっこですね。
ただ、どちらにしても大切なのは先行研究と自分の意見の根拠を、参考文献を使用して裏付けることが大事であって、それができる人なら安易にAIに書かせることはしないでしょう。
多分、指導教員にもバレると思うので、卒論の指導期間が延びてもいいのならご自由にどうぞとしかいえません。最悪の場合は厳しい処分を受けます。
AIに卒論を相談するのは?
私個人の意見ですが、AIに相談することに関しては良いと思っています。これは友達に相談するのと同じだからです。通学生が友達に相談するのがOKなら、通信生がAIに相談するのは悪いことではないと思っています。AIに代筆させることが悪なのです。
これからの時代、AIを全く使わないというのも不自然ですが、卒論は多くの参考文献を使用する関係上、あまりAIとの相性は良くないと私は考えています。
あと、慶應SFCの教員がPDFに見えないプロンプトを入れて、AIを不正使用した場合にすぐにバレるトラップを作ったことが話題になりましたよね?透明の文字がAIに対して授業と関係ない文章を書くように指示しているのです。
そして、そのトラップに引っかかった学生もいるのですが。
学生を騙すトラップは良くないと言う意見もあるようですが、そもそも大学は学びの場であって義務教育ではないのです。なので、私個人の意見としては、これはトラップでもなんでもなく、こういうAIの不正使用は厳しく罰するべきだと考えています。


「卒論を書く意味は卒業要件を満たすことだけでなく、調べる・考える・書く・修正するプロセスの中に価値がある」という言葉、卒論を前にした自分には刺さりました。AIに代筆させるのはNGでも、相談ツールとして使うのはOKという線引き、すごく納得です。提出前にCopyMonitorでAI使用率を確認するのも…
コメントありがとうございます! 「調べる、考える、書く、修正するというプロセスの中に価値がある」という言葉に共感してくれてとても嬉しいです! AIは使い方を間違えなければとても強力な相談相手になりますよね。