第39話

#9 練習生時代②🎤🌸
2,572
2022/11/03 22:00 更新
(なまえ)
あなた
…ッパ、…オッパ!
Hyunjin
Hyunjin
うわっ!?…あなた!?
(なまえ)
あなた
学校帰り?
Hyunjin
Hyunjin
そう…わぁ…びっくりした…
(なまえ)
あなた
練習室まで一緒に行かない?少し話そう
Hyunjin
Hyunjin
うん…?そうだね…?


あなたに少し驚きつつイヤフォンを取り、カバンの中にしまう。

練習生の女の子の中でもあなたは特に喋りかけてきた。人懐っこくて、いつもニコニコしてる。

あなたは「私もね、学校終わりだったの」と言う。

Hyunjin
Hyunjin
あ〜…中学からそのままきたの?
(なまえ)
あなた
少し他の練習生のオッパと喋ってからきた
Hyunjin
Hyunjin
あ〜…そっか?
(なまえ)
あなた
来月の月末評価の話してたんだよ
Hyunjin
Hyunjin
月末評価?


それなんだけどね、と前置きをし、あなたは話す。

(なまえ)
あなた
今回のはいつもと違うじゃん?練習生同士で好きに組んでパフォーマンスするの
Hyunjin
Hyunjin
言われたかも…
(なまえ)
あなた
…それでさ、提案なんだけど
Hyunjin
Hyunjin
なに?
(なまえ)
あなた
オッパ、私と組んでみない?
Hyunjin
Hyunjin
!…あなたと?
(なまえ)
あなた
他にペアが決まってたりしたら別にいいんだけど…どうかなって思ったの
Hyunjin
Hyunjin
………


ヒョンジンは暗い顔をし、黙り込んだ。

まさかそうなるとは思わなくて、あなたは「嫌だったら良いんだよ!?」と慌てる。

別に男女で組むことは強制じゃない。

…もしかしたら、余計なお節介だったかも。

そんなこと思いながら、あなたはヒョンジンの顔を覗き込んだ。

ヒョンジンはポツリと言う。

Hyunjin
Hyunjin
……組みたいのは山々なんだけど
(なまえ)
あなた
他に決まってた?それなら全然良いの!
Hyunjin
Hyunjin
いや、違うんだけど。…あなたの足を引っ張りたくなくて…
(なまえ)
あなた
足を引っ張る?なんで?
Hyunjin
Hyunjin
あなたは練習生期間がすごく長いじゃん?
(なまえ)
あなた
期間だけならだけど…
Hyunjin
Hyunjin
…あなたはダンスもすごいし、歌も上手いけどオレはまだどっちもできないし…
(なまえ)
あなた
………誰かに何か言われた?
Hyunjin
Hyunjin


ヒョンジンの顔を見て、やっぱりかとあなたは思う。

練習生の中での新人いびりのようなものは正直ある。

いつものヒョンジンなら喜んで「え、やろう!」と言ってくれるはずなのに、様子がおかしすぎる。

ヒョンジンをまっすぐ見つめ、あなたは優しく聞く。

(なまえ)
あなた
何を言われたの?
Hyunjin
Hyunjin
大したことじゃないんだよ、別に…
(なまえ)
あなた
良いから言って
Hyunjin
Hyunjin
………
(なまえ)
あなた
オッパ。言って
Hyunjin
Hyunjin
………顔がいいから、ダンスも歌もできなくてもデビューできるって…
(なまえ)
あなた
…そう


ヒョンジンは暗くうつむき、少しため息を吐いた。

入ったばかりでしかも今までダンスも歌もやってきてない人間ができないのは当たり前だ。

けれど言っていいことと悪いことがある。

あなたはヒョンジンの肩を撫で、「大丈夫、大丈夫」と言う。

(なまえ)
あなた
…誰が言ったの?
Hyunjin
Hyunjin
チェ・スンホ?…あなたは知らないと思う
(なまえ)
あなた
わかった
Hyunjin
Hyunjin
えっ?
(なまえ)
あなた
わかった
Hyunjin
Hyunjin
えと、あなた?


あなたは黙って前を通り、ヒョンジンを置いて行ってしまう。

ポカン…としながらあなたの後ろ姿を見てると、パタパタとまた足音が聞こえた。

Changbin
Changbin
ひょ、ヒョンジン…?ヒョンジンくん?


振り向くとそこには…確か同じ練習生の。…名前がわからないけど、同じ練習生の人が立っていた。

ヒョンジンは「あ、はい」と素直に返事する。

Changbin
Changbin
あなたと、あなたと何話した…?
Hyunjin
Hyunjin
えと…?
Changbin
Changbin
いいからっ…!教えてっ…!!


チャンビンの危機迫る表情に疑問を抱きながらも、ヒョンジンはさっきあなたと話したことをチャンビンに伝える。

すると話すうちにチャンビンはみるみる顔を青くしていき、「ま、まずい」と言う。

Hyunjin
Hyunjin
あの…オレ、何かしちゃいましたか…?
Changbin
Changbin
待って、ヒョンジンくんここにいて…あーどうしよ…!
Hyunjin
Hyunjin
あの…


訳がわからず目をぱちくりさせてるうちに、チャンビンはどこかに電話をかける。

ヒョンジンは知らないが、バンチャンへだった。ツーコールして、バンチャンが出る。

Bang Chan
Bang Chan
《はあい?》
Changbin
Changbin
ヒョン!今どこ!
Bang Chan
Bang Chan
《どこってまだジソナとカフェだけど…》
Changbin
Changbin
早く来てよ!もうやばいって!
Bang Chan
Bang Chan
《なに、どうした?大丈夫?》
Han
Han
ヒョン?誰?
Bang Chan
Bang Chan
チャンビナだよ
Changbin
Changbin
ジソナでもなんでもいいから2人で来て!
Bang Chan
Bang Chan
《なに?》
Changbin
Changbin
あなたが多分今ブチギレてるから喧嘩になっちゃうよ!!止めに来て!!
Bang Chan
Bang Chan
《え、や、ほ、ホント!?!?》
Han
Han
ビニヒョンなんて?
Bang Chan
Bang Chan
あなたが、あなたがブチギレてて喧嘩になるって…
Han
Han
やばいやばいやばい誰と!?
Bang Chan
Bang Chan
《だ、誰にキレてるの?》
Changbin
Changbin
チェ・スンホだよ!ス・ン・ホ!!後で説明するからとりあえず早く来て!いいね!


捲し立てて、チャンビンは電話をぶちぎった。

何事かと頭にハテナを浮かべてるヒョンジンの腕をとり、「来て!」と叫ぶ。

Hyunjin
Hyunjin
え、えとどうしたんですか…!?
Changbin
Changbin
あなた、あなた多分スンホにキレてるから!!止めに行かないと!!
Hyunjin
Hyunjin
え…!?で、でもあなた、さんはスンホさん?のこと知らないだろうし…
Changbin
Changbin
あいつ練習生全員の名前と顔把握してるんだよッッ!スンホくらい知ってるって!
Hyunjin
Hyunjin
ぜ、全員…!?
Changbin
Changbin
入ったばっかのお前のことでさえ詳しく知ってるのに…!止めなきゃ…走って!
Hyunjin
Hyunjin
は、はい!


チャンビンに腕を引かれ、ヒョンジンは走る。

とにかく何が何だかわからないが、あなたがキレててまずいらしい。

あんなにニコニコしてる子がキレるかな?と思ったので、それをそのままチャンビンに聞いてみる。

Hyunjin
Hyunjin
あ、あの…
Changbin
Changbin
なに!?
Hyunjin
Hyunjin
あなた…さんってキレたらそんな怖いんですか?普段優しいし…
Changbin
Changbin
断言する。あいつより怖い女はいない。うちの姉ちゃんより怖い
Hyunjin
Hyunjin
…?…??
Changbin
Changbin
あと「あの」じゃなくて「チャンビン」!「ソ・チャンビン」!覚えろ!よろしく!
Hyunjin
Hyunjin
あ、えと、ヒョンジンです…?ファン・ヒョンジン…!
Changbin
Changbin
知ってるよ!!!!!

プリ小説オーディオドラマ