聖光学院エース・紺野耀大投手 「チームを負けさせないことが役目」
第73回春季東北地区高校野球大会は12日、青森県弘前市のはるか夢球場で準決勝があり、決勝は仙台育英(宮城1位)―聖光学院(福島1位)の顔合わせとなった。 【写真】東北―聖光学院 二回、聖光学院の三塁走者横山が十文字の左犠飛で先制のホームを踏む=2026年6月12日午後2時8分、はるか夢、荒川公治撮影 決勝進出は仙台育英が2年連続、聖光学院は4年ぶり。それぞれ前回決勝に勝ち上がった際は優勝している。 仙台育英は二回、2点本塁打で逆転。中盤も長打を絡めて加点し、青森山田(青森1位)を振り切った。聖光学院はエース紺野耀大(ようた)投手(3年)が東北(宮城2位)を4安打に抑えて完封した。 決勝は13日、はるか夢球場で行われる。(隈部康弘) ◇ (12日、第73回春季東北地区高校野球大会準決勝 聖光学院5―0東北) 強豪の東北打線を4安打に抑え、完封勝利を挙げた聖光学院の紺野耀大投手(3年)。一つのアウトを取るたびに雄たけびをあげ、自らを鼓舞し続けた。 九回、2死から二塁打を浴び、次打者には四球を与えた。ただ、ここからが真骨頂。「自分の気持ちを前面に出して投げるのがスタイルです」。ギアを上げ、最後の打者を130キロの変化球で三振に仕留めると、マウンド上で喜びを爆発させた。 味方の好守備にも助けられた。三回、二盗を試みた走者を、強肩の横山孝侑捕手(3年)の好送球でアウトに。続く打者にも安打を許し、捕逸でピンチを広げたが、野手陣の堅い守備で後続を遊飛と遊ゴロに打ち取り、得点を許さなかった。 直球にカットボール、カーブ、フォークなど多彩な変化球を操る。変化球で追い込み、最後は決め球の直球で打ち取るなど投球の幅が広がった。横山捕手は「緩急がうまく使えるようになった」と成長を実感する。 決勝進出にも「チームを負けさせないことが役目」と表情を引き締める。最後の夏に向け、大黒柱の背番号1がまた一つ、大きな手応えをつかんだ。(荒川公治)
朝日新聞社