千葉・成田、作業進まない業者に計画変更要請 みんなで大家さん問題
成田空港(千葉県)近くの開発用地への投資商品「みんなで大家さん成田」で出資者への分配金支払いが止まっている問題に絡み、開発を許可した成田市が、業者に計画の変更や廃止の検討を求める通知を出したことが分かった。5月1日付。市によると、こうした通知は初めて。業者は開発続行の意向を示しているという。
業者は不動産会社「共生バンク」(東京都)。約45.6万平方メートルにホテルなどを整備するとした計画で、市は2019年10月に開発許可を出した。完了予定は21年3月だったが、22年10月、23年10月、25年11月と変更が繰り返され、現在は27年8月になっている。
共生バンクの説明では、資金調達は20年11月に始め、想定年利回り7%をうたい、24年9月時点で約1580億円を集めた。だが、昨年7月以降の分配金支払いが滞り、土地の約4割を貸していた成田国際空港会社(NAA)は、昨年11月に賃貸借契約を終了している。
共生バンクへの通知は、小泉一成市長が11日の市議会で、油田清市議の一般質問に対して明らかにした。
市によると、造成工事が今年3月から休止しており、共生バンクに対して、工事の完了が見込めないのであれば計画の変更か廃止を検討するよう通知した。その後の協議で共生バンクから資金面について「グループ会社の不動産売却で確保する」と説明があったが、進展はないという。
油田市議は「(民事訴訟で)出資金返還を命じる判決が相次いでいる。許可の取り消しという行政処分に踏み込むべきだ」と注文を付けた。
成田空港(千葉県)近くの開発用地への投資商品「みんなで大家さん成田」の出資者への分配金支払いが止まっている問題に絡み、成田市議会は12日、政治倫理審査会(議員12人)を開いた。議員に関係する会社が「大家さん成田」の開発を行う共生バンクと事業契約した疑惑があるとして市議2人を審査し、報告書にまとめ、8月9日までに議長に提出する。
政倫審は市議会議員政治倫理条例に基づくもので、成田市では初の設置。この日が初開催で、5回程度の会合を開いて審査する方針を申し合わせた。
終了後に取材に応じた委員長の宇都宮高明市議らによると、19日の次回会合で審査請求した8人の議員側から聞き取ったあと、対象の議員2人に聴取に応じるよう求めたいという。
条例は対象議員に出席や資料提出を求めているが、協力を拒んだ場合の罰則規定はない。関係会社の調査も行わない。
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