大学に入るため上京して2週間が過ぎた。
最寄りの駅からアパートまで歩いて15分。
大学の授業を終えた16:00すぎ、まだ慣れない通学路を歩く。
ライン🔔
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打ちっぱなしのコンクリート壁に無機質なショウウィンドウ。
いかにも都会風のお店。
新しそうな見た目なのに、
引っ越して来て以来、まだ空いている所を一度も見たことがない。
何もないガラスの扉にセロテープで止められている
求人広告。
シャッターの隙間から中を覗くと、ショーケースがあるようだ。
黒い看板には
"Pâtisserie de Minuit“
とある
慌てて求人広告を指差す
全身黒でがたいの良い男の人に若干ビビっていたけど、
手を叩いて喜んでいる姿はいい人そうに見える。
よかった。
優しそうなオーナーさん。
振り返ると、同じ年頃の男の子が立っている
わぁ、人見知りされてる...
お店は私が知っている可愛らしいお菓子屋さんとは少し違う雰囲気で、
壁や家具も落ち着いたモノトーン調に揃えられている。
扉を開けるとショーケースしかない、
いかにも3人でやっているらしいこじんまりとした大きさだ。
そっか、スンミンさんとか...
やっぱり嫌がられてる...
厨房の奥の机には箱と紙袋が山積みになっている。
もしかしてこれ全部...?
カンガルーがモチーフのお店のロゴスタンプを
几帳面に同じ位置に押して行く。
スタッ....スタッ...スタッ...スタッ...
気まずい二人の空間にスンミンさんのスタンプを押し続ける音だけが鳴る
...気まずい。
オーナーさんはこっちで作業しないのかな...
様子を横目でうかがうと、
スンミンさんはクッキーを小袋に分ける作業を始めている
う....会話が続かない....
んん"気まずい...
ガチャ🚪
あれお客さん?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。