阪神・立石正広 鬼門ペイペイドームで鷹の“ドクターゼロ”大津撃ち 交流戦1号で3戦連続打点
◇交流戦 阪神4―10ソフトバンク(2026年6月9日 みずほPayPay) 阪神のドラフト1位・立石正広内野手(22)が9日、ソフトバンク戦(みずほペイペイ)で交流戦1号を放った。6点劣勢で迎えた5回2死一塁で5月24日巨人戦以来、11試合ぶりの2号2ラン。試合前時点で今季交流戦は計16回を投げて防御率0・00を誇っていた先発・大津を撃破した。チームは4―10で敗れて連勝が2でストップ。昨季の覇者に屈辱の大敗を喫するも期待の黄金ルーキーが一矢報いる希望のアーチを描いた。 【写真あり】立石正広 今季最多観衆の甲子園で初のお立ち台「早く立ちたかったので最高の気分です」 しっかりと振り抜いた打球は、左翼のホームランテラス席へと消えた。立石が放った交流戦1号は零敗を阻止する2ラン。序盤から劣勢の展開だった。ダイヤモンドを一周するドラフト1位に、プロ初アーチを放った時のような笑顔はなかった。自身を、チームを奮い立たせるように、パンと一度手を叩いただけだった。 「入ってほしいなと。2アウト一塁で(打席が)回ってきたので、積極的にいこうと思っていきました」 スコア0―6で迎えた5回2死一塁からの第3打席だった。先発・大津が投じた初球。内角に抜けたチェンジアップを見逃さなかった。これで自己最多タイの3戦連続打点。初回にはチーム初安打となる中前打を放って5試合ぶりのマルチ安打だ。結果的には3打数2安打2打点でビジターでは通算28打数12安打、打率・429。敵地での奮闘も際立つ。 「甘い球が来たら、初球とかは関係なくいこうかなと思っていました」 打った相手にも価値がある。大津は、試合前時点で今季交流戦は16回を投げて1失点で防御率0・00。今季は一度もタイムリーを打たれていなかった。強敵の交流戦MVP候補を撃破。相手の一発攻勢にも、やられっぱなしで終わらなかった。 立石が打席に立ち、強く意識するのが、左中間から右中間のエリアだ。「ここをうまく使うことができれば、長打につながりやすい。そこに強く打つというのは意識しています」。5月24日巨人戦で放ったプロ1号は右翼席、この日のプロ2号は左翼テラス席へ。フリー打撃から狙いを定める方向への放物線を、見事に試合で体現している。 試合前まで、打点を挙げた5試合は全て勝利していた。その不敗こそついえたものの、アーチとマルチ安打で10日からのカード2戦目、3戦目につなげた。それだけではない。秋には昨季同様、日本シリーズで当たる可能性もある相手に、強打を印象付ける結果となった。(松本 航亮) ≪交流戦ソフトバンク戦は対パ6球団で唯一の2桁借金≫ ○…阪神は交流戦のソフトバンク戦で通算29勝42敗4分け。借金13は対パ6球団で唯一の2桁借金となっている。ソフトバンク戦の勝ち越しは12年(2勝1敗1分け)を最後に遠ざかっており、これは交流戦カード別では最長のブランク。 ○…みずほペイペイドームではカード3連戦の18試合制となった15年以降、過去5度の対戦で負け越し4、相星1と勝ち越しなし。05年からの通算成績は38試合14勝21敗3分けの勝率.400で、パ本拠地では西武・ベルーナドームの勝率.378(14勝23敗)に次ぐ苦手球場としている。