第54話

312
2026/06/02 00:00 更新
昼はグループの仕事、夜は撮影準備、深夜は制作会議。

宿舎のリビングは完全にアトリエ化し、スケッチや生地に埋め尽くされた
(なまえ)
あなた
次の新作、絶対中途半端にしたくない……


ノートへ何度も線を引く

今回のテーマをもっとLíMENらしく落とし込んだラインだ

メンズジャケットみたいなのに、身体の線は綺麗に見える
強いのに、どこか繊細


でも、その“絶妙”が一番難しい
(なまえ)
あなた
うーん……違う。これじゃ普通
ガシガシと頭を掻きむしり、紙を丸めるあなたのメンバーから呼ばれる名前の後ろから声がした



👑
👑
普通、嫌いだもんねㅎㅎ
振り返ると、ラフなスウェット姿のヒョンジンが立っていた

しかしその視線だけは、真剣に床のデザイン画を見つめている

(なまえ)
あなた
まだ起きてたの?
👑
👑
あなたのメンバーから呼ばれる名前もじゃん
👑
👑
そろそろ寝れそう?
(なまえ)
あなた
今ムリ
👑
👑
でも、目の下に🧸がいるよ
(なまえ)
あなた
ジナもじゃんㅎㅎ

ヒョンジンは自然に隣へ座り
床に散らばる布、生地見本、雑誌

その真ん中で、二人は静かに作業を始める
👑
👑
今回、どこで悩んでる?
(なまえ)
あなた
実は、メンズジャケットをベースに、身体のラインを綺麗に見せる強いシルエットにしたいんだけど……
(なまえ)
あなた
“綺麗すぎる”の。洗練されすぎると違う気がして

ヒョンジンはしばらく黙ってスケッチを見つめ、小さく頷いた
👑
👑
……確かに。でもこれ、線一本で変わるかも
そう言いながら、
ヒョンジンがさらっとペンを取り肩の落ち感を少し変え、ポケットの位置を下げる

それだけで、一気に独特の“抜け感”が生まれた
(なまえ)
あなた
……え、天才?
👑
👑
ありがとㅎㅎ
笑いながら、また二人で描き込む深夜二時

静かなリビングで、ここだけ時間が止まったみたいだった


ヒョンジンとは、こういう瞬間が多い気がする

言葉をたくさん使わなくても、クリエイティブな“違和感”を瞬時に共有してくれる存在








二人ともソファで資料を抱えたまま寝落ちしかける、

そんな夜中


ふと、ヒョンジンが完成間近のスケッチを見つめながら言った

👑
👑
……ねえ、あなたのメンバーから呼ばれる名前
(なまえ)
あなた
ん?
👑
👑
これってさ、あなたのメンバーから呼ばれる名前が俺たちと一緒にいられるように、
“好きなものを好きって言うため”に始めたブランドじゃん
(なまえ)
あなた
そうだね
👑
👑
だから今回の撮影、絶対世界に届くと思う。
“こういう服が着たい”って思いながら、どこか息苦しさを感じてた人たち、多分世界中にたくさんいるから
(なまえ)
あなた
うん、そうだといいな
静かな、確信に満ちた声だった


昔、自分がそうだったから

「女の子なのに変かな」
「もっと可愛い服を着るべきかな」
「オッパ達みたいになりたいのに」

と悩んできた



だから、自分みたいな人が、“好き”を我慢しなくていいように



ヒョンジンは、そういう部分をいつも見抜いてくれる


表面のビジュアルじゃなく、根っこの感情を。





撮影前日

ついに完成した新作ジャケットを、あなたのメンバーから呼ばれる名前がハンガーへ掛けた


黒ベースの、落ち感のある美しい肩のライン
無骨なのに、どこか気高いエレガンスを纏っている

ヒョンジンがそれを見て、優しく微笑んだ

👑
👑
……完璧。やっぱりあなたのアーティスト名は、“好き”で世界を変えてるよ

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