第53話

My muse
340
2026/05/31 00:00 更新

ユラ
ユラ
ね、これ見て?
差し出してきたタブレットを覗き込んだあなたのメンバーから呼ばれる名前は
そこに並ぶ文字に目を丸くした
(なまえ)
あなた
……VOGUEと、ELLE? 同時に?
ユラ
ユラ
そう。しかもね、
今回の表紙、ヒョンジンとペア撮影なんだけど、雑誌側から特別な要望が入ってるの
ソファーでぶどうをつまんでいた

ヒョンジンが自分の名前に反応して近寄って来た
👑
👑
んぇ?俺?
(なまえ)
あなた
そうみたい
2人並んで大人しく話を聞く姿がなんだか可愛くて

ユラが苦笑交じりに画面を指でトントンと叩く


ユラ
ユラ
要望がね、『衣装の一部に、まだ未発表のLíMENの新作ラインを組み込んでほしい』だって。
ユラ
ユラ
テーマは“ Not For Him, Not For Her 誰かのための服じゃない”。ジェンダーレスなアイコンとして世界に広がりつつあるLíMENの服で、この世界観を完成させたいんだってさ



(なまえ)
あなた
えっ、LíMENの新作を……!?
あなたのメンバーから呼ばれる名前は嬉しさよりも先に、サーッと血の気が引いていくのを感じた

あれから準備を進めていたが、

正直忙しくて手が充分にまわせていなかった
(なまえ)
あなた
いや、無理無理無理! 💦
(なまえ)
あなた
オンニ、撮影までのスケジュール分かってます!?
型紙だってまだ微調整中だし、サンプルなんて影も形も――


PRADAのグローバルアンバサダー就任以降、
『LíMEN(リメン)』は、完全に次のステージへ進み始めていた


以前までは、“知ってる人だけ知ってるブランド”

でも今は違う

海外セレブの空港写真にLíMENのジャケットが映り込み、ファッションインフルエンサーたちが
「このシルエットはどこの?」と血眼で探し始め、

スタイリストのオンニたちが総出で手伝っても、再販は数分で完売する



ブランドが大きくなるほど、難しさは増していく

――“ LíMENらしさ”を残しながら、どう広げるのか





たくさんの人を巻き込むほど急に大きくなった自身のブランドと、straykidsとしての役割


大きな負荷を一人で背負おうとして
パニックになりかけたあなたのメンバーから呼ばれる名前の頭に、


ぽん、と


あの時と同じ

大きな手が置かれた



🐺
🐺
何をそんなに焦ってんのㅎㅎウリマンネや
振り返ると、

作業部屋から出てきたばかりのバンチャンが、優しい目であなたのメンバーから呼ばれる名前を見下ろしていた

その後ろからは、ノートPCを小脇に抱えたチャンビン

コーヒーを片手にしたハンも続く

(なまえ)
あなた
チャニオッパ……。
LíMENの新作を使いたいって言ってくれてるんだけど、今からじゃ間に合わないかもしれなくて……
最近暇をみてデザインを書き留めているノートを抱きしめて俯くと、
ヒョンジンが、ゆっくりと腰を上げた
👑
👑
……あなたのメンバーから呼ばれる名前、俺らが一緒なの忘れてない?
(なまえ)
あなた
え?
👑
👑
きっと大丈夫だよ
🐿
🐿
……良いじゃん。やろうよ、あなたのメンバーから呼ばれる名前
(なまえ)
あなた
……でも、本当に時間がないの
🐺
🐺
あー、、LíMENをバックアップしてるのは誰?ㅎㅎ
しかも今回ヒョンジナと一緒なんでしょ?
メンバーは揃ってるじゃん
🐷🐰
🐷🐰
これは深夜作業会の開催だなㅋㅋ
(なまえ)
あなた
オッパ...
👑
👑
今回のテーマ、これって、あなたのメンバーから呼ばれる名前がずっとLíMENで表現したかったことそのものじゃん
👑
👑
世界中があなたのアーティスト名の服を待ってるんだよ。ここで諦めたら絶対に後悔する
🐿
🐿
世界のVOGUEが認めてくれてんだ。
3RACHAが全面バックアップするしかないでしょ
🐷🐰
🐷🐰
そうだぞ。
深夜作業なら俺たちの専門分野だろㅋㅋ



🐺
🐺
何でも手伝うよ。
ほら、どこで悩んでるの?ㅎㅎ


1人で背負うなんて

そんな考えが馬鹿らしくなるくらい

いつだってそばで走ってくれる仲間




そこから、地獄のようだけど、
信じられないくらい熱い数日間が始まった

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