インドネシア大統領「護衛艦導入の協議進展を」 小泉防衛相と会談
小泉進次郎防衛相は12日、インドネシアでプラボウォ大統領と会談した。同国が導入に意欲を示す海上自衛隊の護衛艦について利点を説明した。プラボウォ氏は協議を進展させるよう期待する意向を示した。
海洋安全保障に必要な軍事情報の共有や港湾の利用を含めた協力の可能性を模索すると確認した。
防衛省が13日、会談内容を公表した。防衛当局に限らず大統領にも売り込んで輸出に向けた協議の加速を狙った。
小泉氏はシャフリ国防相とも話し合った。両氏は5日にも都内で会談したばかりだ。輸出後を見据えた訓練や整備の在り方も含め、可能な限り最善の形で早期に実現させると合意した。
日本は海自の「あさぎり」型護衛艦をインドネシアに輸出する方針だ。シャフリ氏は5日の会談で、導入したい防衛装備品として具体的に言及した。両国の実務者での協議を申し合わせている。
あさぎり型は対艦・対空ミサイルや魚雷の発射装置を備える。敵の潜水艦を探す哨戒ヘリコプターも搭載する。全8隻のうち1隻がすでに退役し、1隻は練習艦として使っている。
インドネシアは日本のシーレーン(海上交通路)の要衝に位置する。中国が「九段線」と呼んで権利を主張する海域はインドネシアの排他的経済水域(EEZ)と重なる。
日本は護衛艦の輸出を通じてインドネシア海軍の戦力強化を支える。防衛省幹部は「艦艇そのものの輸出と同時に海自による操縦訓練などの支援を進める必要もある」と指摘する。
日本、インドネシア両政府は5月、防衛協力に関する取り決めに署名している。安全保障分野の連携を強化するとうたっている。防衛装備・技術や共同訓練、人的交流を強化する。