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「いちばんの権力者が、いちばん卑怯だった」高市陣営の“中傷動画”疑惑…ひねりも工夫もない“無味乾燥な煽り”が映し出したもの

高市陣営に「中傷動画」疑惑

高市早苗首相

写真/産経新聞社

 高市早苗首相の陣営が中傷動画の配信に関わっていたとの疑惑を、週刊文春が報じました。総裁選や衆院選で対立候補を「カンペで炎上!」「無能で炎上!」などと煽るコメントが視聴者を装って投稿されていたというのです。連日国会でも取り上げられ、政権を揺るがす事態に発展しています。  しかし、これを単なる一過性の政治スキャンダルとして片付けるべきではありません。ここには、現代日本の政治風土、インターネットという言論空間の変質、そして私たちの精神のあり方に至るまで、極めて深刻な問題が凝縮されているからです。

問題が映し出す「政治に対する絶望感」

 今回の騒動を伝えるニュースを見て、多くの人が抱いた感覚は、「驚き」ではなかったはずです。「やっぱりそうか」あるいは「ああ、高市早苗ならあり得るな」──むしろ、最初から分かっていたことの答え合わせを確認できたときの静けさです。  新しい事実が暴かれたというより、薄々感じていたことにお墨付きが与えられた、そんな感覚で報道を受け取った人が少なくないように感じます。  だからこそ、この問題は政治に対するより根深い絶望感を映し出しているのです。
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最も権力を持つ側が“匿名で”中傷する卑怯さ
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音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。X: @TakayukiIshigu4

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