〈しかし、バシャムは、大乗仏教がその救済論的・終末論的特徴のいくつかをゾロアスター教から借用した、というべきではなくて、西北インドにひろがったイランの影響が、仏教徒の側がゾロアスター教と似通った宗教的態度をとるための基盤を提供した、というべきである、という。大乗仏教はゾロアスター教からと同じように、ヒンドゥー教からも影響を受けており、また初期仏教や小乗仏教自体のなかに、大乗仏教の教義に成長してゆく萌芽もあった、と論ずる。
なによりも、前二世紀から後二世紀におよぶ期間に、北方および西方からつぎつぎと侵入した外敵によって引き起こされた西北インドの動乱と苦難という社会的情況が、仏教に大きな変化を要求し、大乗仏教の生成を促した、とバシャムは考えている。〉
大乗仏教とキリスト教の類似には、西アジアの宗教・ゾロアスター教が関わっていたと考えられる……。のちに日本にやってくる大乗仏教の淵源には意外なものがあったようです。
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さらに【つづき】「ブッダとイエスの教えの「意外な相違点」をご存知ですか? インド史の大家が語っていたこと」では、ブッダとイエスの相違点について見ていきます。