「松井さんのおかげで勝てた」自民総裁選、高市氏秘書から小泉氏批評動画で謝意 衆院選でも「ネガキャン」証言、「世論操作の一環だ」「全て無償」作成者を駆り立てた動機とは…
投開票翌日、松井氏の下に秘書から携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)で次のような喜びの声が届いたという。 「このたびも大変お世話になりました。自民党過去最高の議席数を賜り、旧立憲民主の害獣をたくさん駆除することができました」 松井氏によると、衆院選では与野党50人前後から依頼があり、高市氏を含む20人のリクエストに応じた。期間中、動画を計1万本作成した。かかった費用は1千万円以上。総裁選での動画作成を含め、全て無償で請け負い、広告収入も得ていないという。 「動画の作成、拡散は世論操作の一環。法律には違反しておらず、悪いことをしている認識はない」と松井氏。一方、公人である政治家に対する批評は、どこまでが「意見」で、どこからが「中傷」になるかの判断が難しいと語った。「アウトとセーフのボーダーラインを狙ったが、評価が難しい面もある」と付け加えた。 ▽手弁当で支援する理由 なぜ、ここまで労力をかけて政治家を支援するのか―。
松井氏は高市氏について「明るく、政策をしっかり実行してくれるという期待感があった。政策に真摯に向き合ってきたと周囲から聞いており、応援させていただきたいと思った」と理由を語る。 松井氏は長崎県出身。高校卒業後、自民党の麻生太郎副総裁が関係する麻生グループ運営の専門学校でソフトウエア開発を専攻した。卒業後はグループ中核の株式会社「麻生」に入社し、政治への関心を深めていった。「当時は麻生さんが首相になり、盛り上がっていた。民間企業だが、政治イベントや選挙になるとみんなで応援し、日本が変わることを体感した。自分も政治に関わりたいと思った」 米国の政治にも影響を受けたという松井氏。とりわけトランプ大統領の最側近だった元首席戦略官のスティーブ・バノン氏について「『スピンコントロール(世論操作)』にたけた存在で、感銘を受けた。自分もより良い政治の実現のため、世論を動かす立ち位置になりたいと思った」と話す。