Vol.19「『ゴー宣リバイバル』『最終フェイス「ガンメン大会」』」
(2026.6.12)
【お知らせ】
※お待たせしました!
今週号は『ゴーマニズム宣言リバイバル』と『最終フェイス』、「しゃべらせてクリ」の掲載です!
『ゴーマニズム宣言 リバイバル』は
第9章「エイズにゴーマンかますとは、こういうことだ!」
第10章「〈国内ペニス優秀論〉にゴーマンかまされた!?」
第11章「金…それは人の命のかつおぶし」
の3本掲載!
『最終フェイス』は第10話「ガンメン大会」!
プロダクションのスカウトマンの目に留まった一条かれん!遂にオーディションの日がやってきたが……!?
読者と一緒に作る大好評コーナー「しゃべらせてクリ!」は新しいお題がスタートです!
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1. ゴーマニズム宣言リバイバル・第9章&第10章&第11章
【第9章「エイズにゴーマンかますとはこういうことだ!」解説】
小林)これ全く覚えていないんだよ。1コマ目から最後のコマまで、一切覚えてない漫画だよ。
みな)この時(初出/1992年5月)、私まだ小学校5年生とかですね。
中学になった頃に、エイズというのが今すごく問題になってるって初めて知ったんですよね。たまたまこの頃『ノストラダムスの大予言』とかちょっと流行っていて、その予言の中に、新たな不治の病が生まれるみたいなのがあって、それがこのエイズなんだみたいなことで、合わせて話題になってたのを覚えているんです。
小林)あ、そう。へえ~。
みな)でもその当時、どれだけ日本の社会の中でエイズが恐れられていたかってことがあんまり実感としてなくて、これですごくわかるというか。
トッキー)この時はエイズが怖いっていう宣伝がすごくされていて、それは実は、薬害エイズ隠しのためにやってたんですね。だから、海外に行くときはコンドーム忘れるなとか。
みな)「自己責任」みたいな?
トッキー)性的に奔放な人間と、同性愛者が罹る病気だというふうに厚生省(当時)が大宣伝して、怖い病気だってイメージがかなり世間に浸透していた時に描かれているんです。
小林)ふ~ん。
みな)私が覚えてるのは、中学の夏休みかなんかの読書感想文の推薦図書みたいなのが何冊かあって、その中に、自分の夫が海外出張に行った時に遊んでエイズにかかってしまったとかいうストーリーの本がなぜか選ばれてて、なんだろうと思って読んだけど、これ感想の書きようがないって感じで別の図書にしたんですけど(笑)。
トッキー)今にして思えば、それも全部薬害エイズ隠しのための情報操作だったんですね。
小林)海外で遊んできた男がかかってるという印象をつけてたわけだ。
トッキー)そういう大宣伝をやってました。
みな)あと、ゲイの人たちが奔放にするから、そこから爆発してしまったみたいな。
トッキー)そういう一方的な情報が垂れ流されている中で描かれているのに、「だいたいマスコミがエイズはこわい、こわいと一方的な情報をたれ流しすぎだ! しかも我々、日本人はそのマスコミに踊らされすぎだ!」とはっきり言っている。
みな)すごいですね。
トッキー)これはすごい慧眼だといま見て思うし、エイズ患者を差別するなとも言っているので、この時点の一方的な情報の洪水の中で、これだけ踏みとどまって描いているのはすごいことだと思うんですね。
みな)そうですよね。
小林)へえ~、そういうことかー。
みな)(笑)その、マスコミがエイズ怖い怖いって、そういう奴らがかかる病気なんだみたいなこと言ってた雰囲気は覚えてます?
小林)ホント覚えてなくってさぁ。エイズっていったら、わしの中では薬害エイズになってしまってるわけよ。そっちの記憶が強すぎて、その前のエイズの状態っていうのが、もう記憶になくなっちゃってる。
トッキー)その時の状態がこうだったっていうのを記録している、貴重なものだと言えると思います。
みな)そんなふうにマスコミの報道がされていて、みんな怖いって思ってたんだなっていうのが読み取れましたね。
小林)そうか。だからまだ、セックスだけが要因になっちゃってるってことだよね。なるほど。いや、この作品の意義を時浦くんが喋ってくれたから、わしはもう言うことがない(笑)。もうまさにその通りです。ご名答!
みな)なるほど、すごくよくわかりました(笑)。
小林)びっくりするよ、この漫画いま見たら。そういう当時のエイズの状況とか全然知らない若い人が見たら、やっぱりびっくりするんじゃないの?
トッキー)何のことやらわからないでしょうね。
みな)なんでエイズに関して丸々1章を使って、この時にこんなふうに書いているのかっていうのが、すごく新鮮というか。
小林)まぁ話題がありすぎるから、もう描かかざるを得ないぐらいの状態だったんだろうけど、確かな情報とか完全には知らないから、どこかでブレーキをかけながら描いている状態だよね。
すごいね~。これが薬害エイズの方に行ってしまうわけか~。
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小林よしのり漫画ブック
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 『おぼっち…



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