名古屋市立大が看護学専攻のオープンキャンパス 蒲郡に来春開設
名古屋市立大は5月30日、三河地域で唯一の公立の看護系大学として2027年4月に開設する蒲郡キャンパス(愛知県蒲郡市)の予定地で、初めてのオープンキャンパスを開いた。受験予定の高校生約50人に保護者らを加えた80人ほどが参加した。
蒲郡キャンパスの予定地は、蒲郡市民病院に隣接し、現在3年制の同市立ソフィア看護専門学校がある場所。同市は今年度の入学者を最後に看護専門学校の募集を停止した。27年度からは施設をそのまま名古屋市立大看護学専攻のキャンパスとする予定だ。専門学校の在校生は、卒業まで同一施設で学ぶ。
大学の説明によると、看護師の国家資格を得るのに必要な高度なカリキュラムや実習を専門学校の短期間では学び取ることが次第に難しくなっていて、生徒らの大学志向が高まっているという。こうした背景に加え、少子化もあり、同看護専門学校も40人の定員を割り込む年度が続いていた。
将来的な看護師不足を危惧した蒲郡市は25年3月、市民病院への医師の派遣などで関係を深めていた同大や名古屋市と協定を結び、同大にとって市外では初となる蒲郡キャンパスを設置することが決まった。年間約2億5千万円とみられる運営費は蒲郡市が負担するが、独自に大学を開設する難しさは避けられるという。
同大はこの機会に看護学専攻の定員を名古屋市内のキャンパスで現在の120から160に増やす。蒲郡キャンパスの50人と合わせると210人となり、国公立大では全国最大規模になる。入試は一括で行い、1次試験の出願時にキャンパスの希望を聞く。卒業後の進路や看護師資格取得後の勤務地は自由に選べるが、蒲郡市は人材確保とそれがもたらす病床確保のため、市民病院での勤務を条件に奨学金の無償貸し付けなどの制度導入を検討している。
オープンキャンパスは8月と10月にも予定している。
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