元「NXIVM」メンバーで告発者のサラ・エドモンドソン(48)と夫、アンソニー・ニッピー・エイムズ(Instagramより)
中核メンバーにはDC女優も
「DOS」とは、ラテン語で「主人に従う女性たちの会」を意味する。メンバーはキース受刑者以外の全員が女性であり、選抜制で女性受講者を引き入れ、“性奴隷”ともいえる関係を結んでいた。「DOS」に所属していた女性の数は「100人前後」にのぼったという。
団体の中核メンバーには、DCコミック原作のドラマ『ヤング・スーパーマン』などで知られる女優アリソン・マック(43)や、共同創設者ナンシーの娘、ローレン・サルツマン(48)などが含まれていた。彼女らは「DOS」設立前の一時期、キース受刑者と肉体関係を結んでおり、「DOS」の運営にも深く関わっていたとされる。後にアリソンは懲役3年の有罪判決、ローレンは保護観察5年の処分を言い渡されている。
「告発者・サラの証言によると、『DOS』の目的はキース受刑者による女性たちの“支配”でした。参加者の女性たちには500キロカロリーの食事制限が課され、股関節付近には“儀式”と称して彼のイニシャルを表す焼印が押された。その上で性的暴行を行なっていたようだ」(同前)
米テレビ局「HBO」で放送されたドキュメンタリー番組『The VOW』では、その卑劣な手口が明らかになっている。
「キース受刑者は自らが“選別”した女性に『NXIVMとは別の組織があり、君は選ばれた。ただ秘匿性が高いため、参加には“担保”が必要だ』と持ちかけ、『私は売春婦である』というタイトルの手紙を書かせることを条件に『DOS』への入会を許可。
その後、『最初のミッションは私(キース)を誘惑すること』などと言い、裸の写真を送るよう指示。その際、自らの弱さに向き合うことが成功への道だ、などと言葉巧みに誘導していたようです。もし断ろうとした場合は『“担保”の手紙を両親に送る』との脅迫もあった。そして次なるミッションとして『対面』を持ちかけ、部屋に呼び出した女性に性的暴行を加えたということです」(同前)
同番組内において、共同創始者のナンシーは、「単なる性犯罪というより“権力による虐待”だった。彼の手法は、体の関係を用いて女性たちを支配することだった」と発言。また、裁判で被害女性らは「拒否できるような空気ではなかった」「キースとのセックスは“使命”だと感じていた」などと証言していた。
2020年、キース受刑者には、女性の性的人身売買や児童性的搾取などの罪で、懲役120年の判決が下された。「女性の自己実現」を掲げながら、その裏で女性たちの尊厳を踏みにじっていたキース受刑者は、獄中でいま何を思っているのか──。