“高すぎる”県議会の海外視察 ハワイ3泊4日1人300万円 旅行会社2社がそろって高級ホテル提案【福岡発】
見積書には高級ホテルがずらり
ハワイ視察に伴うホテルの見積書を確認すると、“太平洋のピンクパレス”と称され、スタンダードルームで1泊12万3300円。新婚旅行でも人気の5つ星ホテル『ロイヤルハワイアン ラグジュアリー コレクション リゾート』が登場。 続いて、ヒルトングループの最高級ブランドに位置付けられる『カ・ライ・ワイキキビーチ LXRホテルズ&リゾーツ』が1泊11万8100円。 そして、1泊11万4600円の『シェラトン・ワイキキ・ビーチ』と高級ホテルがずらりと並ぶ。 議会事務局は、宿泊施設の選定条件として、 (1)セキュリティー体制が万全であること (2)宿泊施設の周辺が比較的安全な地域であること (3)大型バスの乗降が円滑にできること (4)用務地がホノルル市内中心部に集中していることを鑑み、訪問団が予定通りに移動できるようにすること。 (5)不必要に華美なルームタイプでないこと を挙げている。 この見積り内容に、福岡の県民からは、驚きの声が次々とあがった。「税金で行くって…かなり、いいホテルに」「『ロイヤルハワイアン』は、友達が新婚旅行で行った」「みんなの税金を使って、本当に視察なのかなと」。 県議会が、見積もりの3つの中で「1番安いホテルを選んだ」と説明していることに対しては、「ちょっと通らないかと思う」と話した女性は、庶民感覚とのズレに呆れた様子だった。
旅行会社2社提案のホテル全て一致
更に、ホテルの見積もりには、気になる点があった。議会事務局は、視察ごとに異なる2つの旅行会社から見積もりを取っていて、その際、「ホテルの指定はしていない」と主張しているが、過去の視察で2つの旅行会社が提案した候補は、不自然なほど一致していた。 「こちらからは条件を伝えるだけで、候補となるホテルは、2つの旅行会社それぞれの選定に任せていた。議会側の条件をもとに、安いホテルを選んだから自然とそうなったのでは?」と話す。 県議会の海外視察を巡っては、批判的な報道が相次ぎ、蔵内議長は、説明責任を果たすためとして『所信表明』と題した文書をホームページ上に公開。ハワイ視察についても言及した。 「宿泊したホテルの部屋は、特段に高級なものではありませんし、宿泊代金も事務局から所管の人事課の承認を得ていると聞いています。 ハワイとの交流は、本県の国際化と経済的発展の原点です。ハワイは環境保護の先駆者でもあり、人と動物と環境の健康を一体的に守る取組である『ワンヘルス』への関心は高く、お互いに学ぶべきものは多い」。 福岡県議会の海外視察を巡っては、批判の高まりを受けて、県が契約の『手続き』に関して、新しい『ガイドライン』を策定した。内容は、これまで特定の旅行業者を選んで直接契約する『随意契約』から原則『競争入札』にするというもの。これにより、最も低い金額を提示した業者が落札するという形になる。更に、予定価格については、他の自治体の状況も踏まえて、実体に合ったものにするという。 今回の県の新しいガイドライン策定で、福岡県議会の海外視察における宿泊先や全体の経費が、他の自治体と比べて妥当な内容となり、県民の理解が得られるようになるのか注目される。 (テレビ西日本)
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