AIアート 魅力発信 茨城県出身作家のエルさん 企業と連携 作品募り、塗り絵製本
茨城県出身のAIアーティストと企業が連携した塗り絵本制作プロジェクトが始動した。交流サイト(SNS)でAIイラストコンテストを開いて作品を募り、優秀作を塗り絵として製本、販売する計画。50万円を目標にクラウドファンディング(CF)で制作資金などを募っており、主催者は「ネット上のAIアートの素晴らしさを発信し、リアルな塗り絵本にして多くの人に届けたい」としている。
主催は個人出版を支援する「くるみ出版」(埼玉県川口市、中田和良代表)。茨城県出身のAIアーティスト、エル(Eru)さんやAI動画制作ソフト企業と連携する。
中田さんによると、AIイラスト作品はインターネット上が主戦場で、一般に触れる機会が少ないという。AIの認知度向上とともに、デジタルと現実社会をつなぐ新しい創作体験を提供しようと企画した。中田さんは「AIとアナログの調和はこれからの社会に必要」と指摘。「その先駆けとなる取り組みにしたい」と意気込む。優秀なAIクリエーターの発掘にも期待を寄せる。
エルさんは2025年5月に活動を開始。わずか1年で「2025 AI Design Awards」に入賞するなど、国内外で20件以上の受賞実績を持つ。少女をモチーフにしたイラストを中心に多くの作品を生み出し、〝茨城発〟の新進気鋭アーティストとして注目されている。
プロジェクトは、AIイラストコンテストをX(旧ツイッター)で開催中。エルさんにとって、企業と連携して実施する初のイベントとなり、自身も審査員を務める。
「かわいい世界旅行」をテーマに、スイーツ▽動物▽景色-の3部門で7月19日まで募集している。入賞者は30人程度の見込み。受賞作品は塗り絵本に掲載される。
CFは6月19日まで。募った支援金は塗り絵本の制作費などに充てる。返礼品は完成した本を届けるほか、コンテストの投票権などを予定している。
AIが描いたデジタルの線に、ぬくもりのある人の手で色を塗り、リアルな一つの絵を完成させるという試み。エルさんは「人とAIは未来をつくるパートナー」と強調。塗り絵本の出版に向けて「最初の一冊を一緒に作りませんか」と参加を呼びかける。
コンテスト終了後、8~9月に塗り絵本を制作し、10月以降に販売する予定。詳細はCFサイトまたはエルさんのXへ。