夜中のトイレなしで朝までぐっすり…25年「無塩・無糖」生活を続けた78歳・現役医師の体に起きた"驚きの変化"
■1日の食塩摂取量を5g減らせば、薬が1つ減る ところで、「食塩感受性」という言葉があります。食塩をとったときにどのくらい血圧が上がりやすいか、食塩に対する反応の度合いを表す言葉です。 人間には個性がありますから、同じような食生活をしていてもすぐに体重が増えやすい人もいれば、あまり見た目には表れにくい人もいるように、食塩に対する感受性も、人によって差があります。それは当たり前のことです。 ただ、勘違いしてほしくないのは、食塩をとると血圧が上がるということは共通しています。その上がり方、上がる度合いに、感受性の差があるということです。食塩に対する感受性の「ない」人はいません。 だからこそ、「無塩・無糖」を実践すると、皆、血圧が下がるのです。 さらに、食塩を控えることで、これまで飲んでいた降圧薬(血圧を下げる薬)を減らせたり、降圧薬がいらなくなったりする患者さんも複数出ています。 1日の食塩摂取量を5g減らせば、薬が1つ減ります。10g減らすと、薬が2つ減ります。そして、1日の食塩摂取量が2g以下になれば、薬は不要になります。 ■「無塩・無糖」が禁忌になる人が服用する薬 高血圧の患者さんは、降圧薬を飲んで血圧をコントロールしている方が多いと思います。ただ、「薬だけでは上の血圧が130mmHg、下が80mmHg以下にはなりにくい」ということが専門家の間で指摘されていることも事実です。 上の血圧が130、下が80以上になると高値血圧といわれます。でも、重度の高血圧の人の場合、薬を飲んでも130/80以下にまでなかなか下がらないのです。 ただ、そういう患者さんも、減塩にしっかり取り組むことで血圧が下がります。ですから、降圧薬を飲んでいる人も、「無塩・無糖」の食事を取り入れたほうが、血圧のコントロールはうまくいきます。 さらにいえば、二次性高血圧の患者さんにとっても、「無塩・無糖」は有用です。ホルモンの異常や腎臓の病気が血圧を上げているだけではなく、それらに加えて、食塩のとりすぎによる血圧上昇も重なっていることが多いからです。 ただし、「無塩・無糖」食の人にとって、腎臓でのナトリウムの再吸収を抑えるタイプの薬は禁忌です。高血圧で通院している方は、必ず主治医の先生にご相談ください。