中国のネット民の反応をまとめると、そこには底知れぬ無知と、徹底した洗脳の残酷さが、ありありと浮かび上がってくる。 元王朝は中国とは無関係だと言う。 元王朝が中国と無関係なら 満州人の国の清は中国と無関係になる。 初から存在しないことになっている。元寇が実際に日本に上陸し、激しい戦闘が行われたことすら知らない者も少なくない。上陸などしていないと本気で信じている。 日本軍が鬼畜の虐殺をしたと言っている一方で、元が日本に対して何をしたかは、時間という名の免罪符で片付けられる。元寇については謝罪など不要だが、日本は永遠に謝罪を繰り返さなければならない——この二重基準が、まるで当然のように語られる。 日本は日中戦争について一度も謝罪していないと、本気で信じている。戦後、日本が中国に対して行った巨額の経済協力は、金儲けのためだと心の底から思っているか、そもそもそんな事実自体を知らない。 中国の軍用機や軍艦が、日本の領空・領海のすぐ外側を日常的に飛び交い、航行している現実など、完全に視界の外にある。 靖国神社はA級戦犯だけを祀っていると勘違いし、政治家の参拝は戦犯を賛美するためだと本気で信じている。靖国に祀られることが聖人扱いされることだと曲解し、日本人が戦争を欲しているという、意味不明な妄想まで抱いている。 天皇がすべての意思決定を自発的に行ったと信じ、天皇を殺すべきだと公然と主張する者さえ、少なくない。 日本人の大半が「戦争に進んだのは大きな過ちだった。二度と繰り返したくない」と、心から思っている現実など、完全に知らない。 元王朝は中国ではないと言いながら、中国は五千年の歴史を持つ国だと平然と矛盾を口にする。 中国人は、言論の自由という価値観そのものを理解していない。だからネット上の個人の声が、日本政府の公式見解だと本気で勘違いする。歴史を検証し、事実を積み重ねるという発想自体がない。検証すれば処分されるからだ。 反応の最大の特徴は、日本人と比べて多様性が極端に乏しいことだ。みんな同じ内容を、同じ言葉で繰り返す。中共の統制が、思想と言論をここまで均質化してしまったのだ。 多くの歴史的事実は、中国人自身が知らないか、共産党によって完全に書き換えられ、別物にされている。 幼い頃から、アメリカと日本は常に中国の敵であり、中国の発展を抑圧し続けていると、徹底的に教え込まれている。 これが、今の中国という国の、情報空間の現実である。 自由な歴史認識など、最初から許されていない。 許されているのは、ただ一つの物語だけだ。。。。