JALのCAが社内規定超えて飲酒、40分遅延 過去にパイロットも

増山祐史
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 日本航空(JAL)は27日、国内線に乗務する予定だった客室乗務員(CA)2人が、社内規定に違反して滞在先で飲酒していたと発表した。2人とも乗務できなくなり、交代要員を手配する影響で、この便の到着が予定より約40分遅れたという。

 JALでは2年前からパイロットの飲酒問題が相次いで発覚し、国土交通省から行政指導にあたる業務改善勧告などを受け、再発防止に向けた取り組みを進めている最中だった。

 JALは27日、「度重なるアルコール事案により社会からの信頼を失う事態となり大変重く受け止めている。心よりおわび申し上げる」とコメントした。

 JALによると、問題があったのは5月23日に広島から羽田へ向かったJL252便(乗員・乗客193人)。2人は前日に羽田から広島へ向かう便に乗務し、翌朝の便に備えて広島県内のホテルに宿泊していた。

 JALの社内規定では、飲酒は「飛行勤務開始の12時間前まで、4ドリンク以内」と定められている。だが、2人は規定時間を超えて22日夜まで飲酒していたという。このうち1人は翌朝、「乗務できない」という趣旨の申告を会社にしたため、乗務から外れたという。

別のCAから指摘も聞き入れられず

 社内規定では、乗務当日にまず、ホテルでアルコールの事前検査を受けることになっているが、もう1人のCAはホテルでの事前検査を受けずに空港へ向かった。空港で正式検査をしたところ、アルコールが検出されたという。

 このCAは責任者であるチーフパーサーだった。ホテルで事前検査を受けていないことについて、別のCAが複数回にわたって指摘したが、そのまま検査をせずに空港に向かわせてしまったという。安全対策の最高責任者である「安全統括管理者」の中川由起夫・取締役は27日の会見で、本来は別のCAがチーフパーサーを引き留めるべきだったが、上下関係の影響でできなかった可能性を指摘した。

 代わりのチーフパーサーを用意する関係で定刻通りに出発できず、この便は9時到着予定のところ、9時39分に羽田に到着した。

 同社はすでに事案を国交省に報告しており、国交省が詳しい経緯を調べている。

 JALをめぐっては、2024年12月に男性機長と副機長が、滞在先の豪州で社内規定を超えるアルコール量を摂取し、飲酒の事実を隠して運航業務にあたる事案が発覚。昨年8月にも男性機長が滞在先のハワイで飲酒して体調不良となり、計3便に遅れが出る事案が起きていた。

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この記事を書いた人
増山祐史
東京社会部|国土交通省担当
専門・関心分野
運輸行政、事件事故、独占禁止法、スポーツ

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