シマウマ書房店主、鈴木さんがエッセー集 古本屋を営み、考えたこと

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 本に囲まれ、古書店を開いて今春で20年になる。名古屋市千種区の店主、鈴木創さん(52)がエッセー集を出版した。「たまさかの古本屋 シマウマ書房の日々」。店に立ち、考えたことや、本が持つ力をつづった。

 引っ越しや終活で蔵書を手放す人がいる。偶然店に入った客がいる。「古書店は少なくなっていますが、バトンのように本がつながっていく場」と鈴木さん。店を営む中で日頃、感じたり考えたりしたことを独特の筆致で描いた。

 「本の良さ、強さも書き込んだ」と言う。ネット上の情報が水平方向で広く、多くの人に消費されて終わるとすれば、本は先人からの伝承であり、次代に向け、垂直方向に積み重なっていく、と考える。「立ち止まって、一人で自問自答するのにちょうど良い」

 朝日新聞の愛知・三重・岐阜版で、コラム「本の虫」のリレー連載を始めて11年になる。

 連載を再掲して書籍にまとめる打診を受けたが、自身が筆を執った記事の中には時事的な内容で、鮮度が落ちているものもあったという。本にするなら、と新たに書き下ろした。

 横浜で育ち、神戸の大学で学び、書店員やライターなどの生業についたが、妻の故郷である愛知で2006年、古本屋を始めた。3階建ての店内には、1万冊余が次の持ち主を待っている。

 「たまさか…」は亜紀書房から税込み2200円。問い合わせはシマウマ書房(052・753・3677)。火曜、水曜は定休。

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