新名神6人死亡事故 検察側「TikTokの動画見ていた」元運転手の初公判 遺族「6人の命奪った『殺人』」
さらに、事故が起きるおよそ1キロ手前からは、料理動画の画面を、手を使ってスクリーンショットしましたが、よいものが撮れなかったのか、もう一度撮影しようとしたといいます。
運転中に、TikTokを見ながら、画面をスクリーンショットし、時間にしておよそ13秒間、脇見運転をしていたと指摘しました。
さらにこの時、制限速度50キロの道路を、およそ82キロで走行していたといい、渋滞している車に気づいたのはわずか9.4メートルほど手前でした。ブレーキをかけたものの間に合わず、事故は起きたと指摘しました。
弁護側は、過失運転致死罪について、「争わない」姿勢を示しています。
松本さん一家の弁護士
「(松本さん遺族は)被告人の真摯(しんし)な謝罪の気持ちは一切伝わってこなかったと」
高峰さんの弁護士
「(高峰さん遺族も)謝罪の気持ちを持っていたと到底感じられないと」
裁判を傍聴した、高峰さんの遺族は…
高峰さんの遺族
「高峰啓三は、私たちにとって、とても大切なかけがえのない夫であり、父でした。啓三は長年にわたり、地元で女子小学生にバレーボールの指導を行っており、3連休もその指導や練習試合を行う予定でした。啓三や私たちにとっては、ごく普通の3連休となるはずでしたが、被告人の無責任な運転のために全て壊されてしまいました。被告人に対する裁判を傍聴し、全く前方を見ていなかったということが明らかになりました。およそ大型トラックのプロドライバーが行う運転とは思えない無責任極まりないものだと感じています。被告人に対しては怒り、憤りしか感じません。自動車を使った『殺人』であると強く感じています」
松本さん一家の遺族は…
松本さん一家の遺族
「今回の事件は、運転中にふと携帯を見てしまったという『ながら運転』によって偶然発生してしまった事故ではありません。携帯凝視が常態化したがために起こった必然的な事故であり、6人の命を奪った『殺人事件』です。この事故をきっかけとして、運転中の携帯使用に関する厳罰化等の法改正も含めた検討をしていただきたいと考えております。社会が何も変わらなければ、6人の命が無駄になりかねません」
次の裁判では、被告人質問などが行われる予定です。