全国初の「女子大の理工学部」が人気だ。
2025年春に広島市の安田女子大がつくると、2年続けて志願倍率が4倍を超えた。
近年、地方大や女子大の学生集めは難しく、理系学部の女子は少ない。なぜ人気なのか。
「理工=男性」の思い込みを取り除く
安田女子大は1915年に前身の女学校ができ、1966年に大学となった。広島市中心部から公共交通機関で20分ほど。文、薬、看護など8学部で学生約5700人が学ぶ。
理工学部は生物科学、情報科学、建築の3学科。計180人の定員に、初年度の入試は延べ884人、次年度も789人が出願した。
志願者が多い理由を、脇田好章企画部長は「不安要素の払拭(ふっしょく)が全ての鍵だった」と明かす。
まず取り組んだのが、「理工…
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- 本田由紀東京大学大学院教育学研究科教授視点いまなら試し読み
社会の閉塞を打破するのは、既存のステレオタイプのあえて逆をいくような組織や個人の選択である。女子大に理工系学部がもっと増えてくれることを期待する。その先の労働市場においても、何を学んできて何ができる個人なのかをよく見て採用することが不可欠である。荒木啓史「想像のメリトクラシーとスキルの罠ースキルの経済的価値を再考する」(『日本労働研究雑誌』2026年6月号)によれば、スキルを高めても女性が高収入を得られる見込みは男性よりも大幅に低くなる。こうした属性による不平等の是正が、行き詰まる日本の社会経済にとって不可欠である。
2026年6月9日 09:00 - 杉田菜穂俳人・大阪公立大学教授=社会政策視点
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2026年6月9日 12:22