追加で発表された別作品に関する声明を拝見して、担当編集にも送らせて頂いた内容を少し加筆修正して掲載いたします。
これは特定人物を糾弾するための投稿ではありません。ご了承ください。
またこの投稿を以て一連の出来事に対する言及は控え、今後の調査や声明を待ちたいと思います。
(念のため補足ですが、私はマンガワン連載作家ではありません。記念読み切りを描かせて頂いたり、別媒体で仕事をさせて頂いた立場です。)
まず前提として、被害に遭われた方へのケアや心身の回復、そして尊厳を守ることが何よりも第一だと思います。
その一方で、犯罪を犯した人にも再犯防止のためのケアや、社会復帰の機会を作ることも必要な事だと思っています。
しかしその上で、今回の発表内容については以下3点ほど大きく気になる点がありました。
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①「心理士による“更生”評価の表現について」
「担当心理士が更生が十分になされていると判断している」との記載がありましたが、
心理士が更生を保証するかのように読める断定的な表現を、企業の公式声明として用いることは適切だったのか疑問を感じました。
専門家の評価をどのように公表文へ反映させるかは慎重さが求められるはずであり、この書き方はやや強い印象を与えます。
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②「事件後の経験と商業的評価の関係について」
事件をきっかけに受けたカウンセリング経験が本作の動機の一つとなり、それが商業作品として広く流通し報酬や評価につながる構図は、
結果として「犯罪の副産物が商業的価値へ転化されている」と受け止められる可能性があります。
この構図に対してどのような倫理的検討がなされていたのかは、声明からは十分には読み取れませんでした。
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③「名義非公開と事後的ショックのリスクについて」
再起にあたり名義を伏せていたことを被害者配慮と説明されていますが、
事情を知らずに作品に触れた被害者が後から事実を知る可能性について、どのようなリスク評価がなされていたのかは不明確です。
今回の公表も、状況により公にせざるを得なかったという文脈に読めましたが、
②のような問題構造もある以上、透明性や公共性の観点から問題提起が起こり得ることは想定できたのではないでしょうか。
声明では、作者や作画の方への影響や損害については具体的に触れられている一方で、
被害者や性暴力サバイバーへの影響の事前検討については、外部から確認できる説明が十分とは言えません。
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これは犯罪を犯した人の社会復帰の是非や、漫画家は清廉潔白でなければいけないのかといった話ではなく、社会的責任や企業倫理への疑問です。
特にマンガワンのように多くのダウンロード数を有し、未成年も含め幅広い層が利用し得る公共性の高い媒体においては、
性加害歴のある人物の起用方法について、より慎重な検討が必要だったのではないかと感じています。