2026-06-09

ADHD家族

「すごいことに気づいた!大発見!」と、父が家族グループLINEで騒いでいる。


「今やるべきことを明日に回すと、永遠に終わらないんだ。先延ばしの全てはこれで説明できる。」

「パパ、このことに気づいた瞬間、雷に打たれたような衝撃だった。世界の真理だわ、これ。」

どうやらほんとにウォーターしている。マジか。できるかどうかは別として、仕組みにはすぐ気づくだろう、普通

中2の妹が入ってきて「ほんとだ!!だからかーーーー」とか言っている。こいつもウォーター勢。

「いいか冬至、『テーマを考えるために参考文献を読む』は、今やるべきことじゃないんだ。卒論まで3ヶ月切ってまだテーマが決まってないやつがやるべきことは今すぐ『テーマを決める』だ。じゃないと永遠に終わらんぞー!」

冬至は私の兄で、勉強ができることで有名な一貫校に通っている。私はこんなにも頭が良くて、こんなにもうっかりした人間を他に知らない。先延ばしするのは計画性がないのに逃避癖があるからだ。

「パパも大学で同じことしてたのよ〜。パパが○大の学位を持っているのはママが羽交締めにする勢いで本人的には未完の卒論を提出させたおかげ!」

初めて聞いた話だが、情景は容易に目に浮かぶ

ママは賢しいし美人だし、もっとちゃんとした人と結婚できたんじゃない?と聞いてみたことがあるけれど、「パパみたいに変わってて面白い人とは、確率論的にもう会えないかなって」と、惚気が返ってきた。面白み重視で結婚相手を選ぶ母もやっぱり変だ。

父は父で「パパが繰り出す詭弁を全部、理詰めでボコボコにされるのが気持ちよかった」とか言ってて意味はわからないが、とにかく二人は仲が良い。

あと、グループLINEはいないけど、両親が最後に一人と追加した4歳の妹がいる。次の日の保育園荷物自分で詰めるよくできた子で両親を歓喜させたが、家にいる間はずっとしゃべってる(とてもかわいい)。多分この子も、頭の中は忙しい。

全員がちょっと変わったうちの家族日常小説にしたら面白いかなと思ったけど、飽きてきたからここで終わり。

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