Joint Field Report

furelise.org 現地攻略組 共同声明

furelise.orgで行われたARGについて、現地で探索した参加者と、オンラインで解析・検証を行った参加者が確認した内容をまとめた記録です。

企画の概要

はじまりは、東京都内の不特定多数の場所に貼られていた「本を探している」旨のポスターだった。 これらのポスターは共通して、QRコードを読み取ることで https://furelise.org/ に到達できる構成になっていた。

furelise.org では、webサイト上のミニゲーム、HTMLやJavaScriptに仕込まれた情報、音声・動画などの手がかりを使って、現実の図書館に隠された本を探すARGが展開されていた。

参加者に提示された目的

  1. 7つのゲームをクリアし、図書館に仕掛けられた7冊の本を発見せよ。
  2. すべての本が発見されたとき、webサイト上に「最後の試練」が現れる。
  3. 「最後の試練」を突破したたった一人に報酬がある。
web上のミッション概要を見る
web上で提示されたミッション概要
web上のミッション概要

7つのゲームと本の情報

最初の段階では、サイト内に用意された7つのゲームを解くことで、それぞれ現実の図書館に置かれた本の情報が得られる仕組みだった。

実在する図書館や利用者への影響を避けるため、本稿では各本が置かれていた図書館名は公表しない。

01

ゲーム1

サイト上に用意されたミニゲームをクリアすると、対応する本の情報が表示された。

得られた本のタイトル: 監獄のポルノグラフィ

中身の本のタイトルを見る

『快楽主義お姉さん』(竹書房、2018)

ゲーム1で得られた本の画像 1
Game 1 / image 1
ゲーム1で得られた本の画像 2
Game 1 / image 2
02

ゲーム2

ゲーム内のクリア条件を満たすことで、次の本の情報が得られた。

得られた本のタイトル: 悪魔の石碑

中身の本のタイトルを見る

『花粉少女2!』(ワニマガジン、2009)

ゲーム2で得られた本の画像 1
Game 2 / image 1
ゲーム2で得られた本の画像 2
Game 2 / image 2
03

ゲーム3

サイト内のゲームを進め、クリア後に表示される情報から本のタイトルを確認した。

得られた本のタイトル: 賽を振る理性

この本は諸事情により入手が困難で、現地攻略組では回収できなかった。 そのため、中身の本のタイトルや画像は掲載不可である。

04

ゲーム4

このゲームでは、単に音声を聞くだけでは答えに届かなかった。配布されていた音声ファイル furelise_piano.wav のメタデータを確認したところ、追加素材を示す名前が含まれていた。

確認できた文字列は fur_elise_inverted.mp3asoko.wav であり、 ここから回答欄に入力すべき言葉が「あそこ」であると判断した。

回答: あそこ

得られた本のタイトル: 純粋聴覚の論理

中身の本のタイトルを見る

『でかいの』(ワニマガジン、2004)

ゲーム4で得られた本の画像 1
Game 4 / image 1
ゲーム4で得られた本の画像 2
Game 4 / image 2
05

ゲーム5

サイト内に配置されていた動画の内容を手がかりに、映っている場所や特徴を照合した。 その結果、現実の図書館を特定できる情報へつながった。

得られた本のタイトル: 記号の迷宮 終わりなきエクリチュール

中身の本のタイトルを見る

『兄妹愛』(松文館、2006)

ゲーム5で得られた本の画像 1
Game 5 / image 1
ゲーム5で得られた本の画像 2
Game 5 / image 2
06

ゲーム6

画面右下にあるWindows Defender風のアイコンが入力画面への導線になっていた。 そこに「4545」と入力することで、対応する本の情報が表示された。

得られた本のタイトル: 消費されるアヴァンギャルド

中身の本のタイトルを見る

『少年愛の美学EX 2』(松文館、2009)

ゲーム6で得られた本の画像 1
Game 6 / image 1
ゲーム6で得られた本の画像 2
Game 6 / image 2
07

ゲーム7

このゲームは、画面上の操作だけでは答えが見えにくい構造だった。 HTMLとJavaScriptを確認すると、hidden boardと呼ばれる隠し領域に、001〜999の番号と文字の配列が用意されていた。

表示内容の多くは 0e28hw56yce_4.js によってランダムに生成されていたが、573番と999番だけは固定値で上書きされていた。

573: "はれ"
999: "んち"

この2つをつなげた「はれんち」をゲーム1のアドレスバーに入力することで、次の情報に到達した。

回答: はれんち

得られた本のタイトル: 古代王権の祭祀と統治

中身の本のタイトルを見る

『ここでキスして』(竹書房、2007)

ゲーム7で得られた本の画像 1
Game 7 / image 1
ゲーム7で得られた本の画像 2
Game 7 / image 2

現実の図書館での探索

Mission 1で得られた本のタイトルをもとに、参加者は実在する図書館を訪問し、該当する本を確認した。 本の中には、最終問題に挑戦するためのIDとパスワードが記されていた。

最後の試練

7冊の本の発見後、サイト上に「最終問題 FindtheNinth」が追加された。 最終問題では、画像、素数、英単語、音節数、そしてこれまでに特定された図書館の位置関係を組み合わせて答えを導く必要があった。

A

最初に提示された手がかり

最終問題のアイコンを開くと、finalstage_reveal.png が表示された。 画像には多数のカラードットが配置されており、同時にピクチャフォルダには number.pngwords.png が追加された。

number.png には素数、words.png には英単語が記されていた。 これらの画像を重ね合わせると、各ドットを「素数」と「英単語」の組み合わせとして読める構造になっていた。

特に大きな7つのドットは、これまでに見つかった7つの図書館の位置関係と一致した。 そのため、最終問題は地図上の位置関係と画像上のドットを対応させる問題だと考えられた。

最終問題で表示されたfinalstage_reveal.png
finalstage_reveal.png
素数が記されたnumber.png
number.png
英単語が記されたwords.png
words.png
B

Syllableの追加

その後、ドキュメントフォルダに Syllable.txt が追加された。 内容は Syllable という一語のみであり、英単語を音節数で分類する必要があることを示すヒントだった。

これにより、words.png に書かれた英単語は、単語そのものではなく音節数によって読むものだと判断された。

C

Find the Ninth

さらに FindtheNinth.png が追加され、number行とwords列を使った読み方が示された。 number行は、number.png に書かれた素数そのものではなく、 「2から順に素数を並べたとき、その素数が何番目にあたるか」を3で割った余りを表していた。

余りが1ならnumberは1、余りが2ならnumberは2、余りが0ならnumberは3に対応する。 画像中に登場する素数の並び順ではない点に注意が必要だった。 words列は、words.png にある英単語の音節数を表していた。

この規則で読むと、これまで現地で見つかった7つの図書館に対応する素数と単語は、いずれも 「3n+1番目の素数」かつ「1音節の英単語」に分類された。 FindtheNinth.png では3/3の位置に「9」があるため、同じ対応関係から該当する組み合わせを探すと、 afternoon に答えが一意に定まった。

最終問題の回答: afternoonと対応する地名

FindtheNinth.pngの検証画像
FindtheNinth.png
D

現地での確認とクリア

書籍所持者が最終回答を入力すると、「最終報酬:石蓋の下」というウィンドウが表示された。 該当箇所にある石蓋を確認したところ、コマンドプロンプトに入力するための usernamepassword が記された物品が発見された。

その情報をサイト上のコマンドプロンプトに入力することで、最終問題はクリアとなった。

石蓋の下で確認された報酬の位置
reward location
最終報酬の画像
reward

共同声明

この記録は、web上で情報を共有した参加者、現地で確認を行った参加者、解析を進めた参加者の協力によって成立しました。

特定の個人だけではなく、複数の視点と行動が重なった結果として最終問題の突破に至ったため、ここに共同声明として公開します。