コメント欄を見てほしい。
怒りの声であふれている。
言葉は辛辣だが、本質を突いているものが多い。
今回の旧宮家養子案は、制度を守っているように見せながら、実際には「天皇の直系である愛子さま」を排除し、国民から見てほとんど馴染みのない旧宮家系男子、さらにその子へ皇位継承の道を開く話になっている。
ここが異常だ。
「安定的な皇位継承」と言いながら、国民の多くが象徴として受け入れにくい人物を外から入れるなら、むしろ皇室の安定性を壊す。
天皇は、国民の象徴であるはずではなかったのか。
こんな理不尽な案が通る本質は、血統ではない。
思想だ。
今の皇室は、明仁上皇、今上天皇、そして愛子さまへと続く、戦後平和主義の象徴としての流れの中にある。
戦争の記憶。
慰霊。
国民への寄り添い。
この流れは、国家を国民より上位に置き、改憲と有事体制へ進めたい勢力にとっては扱いにくい。
だから「男系男子」という建前で、女性皇族から続く継承を封じる。
そして外から、国家主義的な思想圏に近い人物を皇室へ入れる道を作る。
これが通るなら、かなり危ない。
国民の総意よりも、国会内の勢力配分と保守ネットワークの論理が優先されるということだからだ。
そうなれば、改憲も同じ構図で進む。
表向きは、
「自衛隊明記」
「緊急時への備え」
しかし実際には、国民主権、平和主義、象徴天皇制の中身を変えてくる。
つまり旧宮家養子案と9条改憲は別問題ではない。
どちらも、戦後日本の基本構造を変える話だ。
皇室は「戦後平和主義の象徴」から「国家統合と国民動員の装置」へ。
憲法9条は「戦争を止める歯止め」から「必要な自衛の名で戦争できる条文」へ。
旧宮家養子案が通るなら、改憲も通る。
改憲が通るなら、日本の前線基地化はかなり現実味を帯びる。
これは大きな転換点だと思う。
男系男子の話に閉じ込められ、この案が通るようでは負けだ。
もはや争点は、
「皇室と憲法を使って、日本をどんな国家に作り替えるのか」
だと思う。
養子案 「男の子が生まれれば、皇位継承権を持つ」と森衆院議長 asahi.com/articles/ASV68…
安定的な皇位継承をめぐり、森英介衆院議長(自民党)は8日、旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える案について「(養子に)男の子が生まれれば、その子は皇位継承権を持つ」と述べた。