新潟 船越監督が今季を総括 J1復帰目指すJ2リーグへ「次につながる6カ月だった」
J2新潟の船越優蔵監督(48)が8日、新潟・聖籠町のアルビレッジで今季の総括会見に臨んだ。半年間の特別大会で全体7位に終わった「明治安田J2・J3百年構想リーグ」は、チームの土台をつくり、J1復帰を目指す来季につながることを強調し、得点力のアップを課題の一つに挙げた。オフを挟み、8月の開幕に向けてアップデートしていく。 就任から勝利にこだわってきた船越監督らしく、優勝を狙ったリーグ戦で40チーム中7位の結果には悔しさをあらわにした。ただ、チームの土台づくりと成長には一定の手応えがある。「選手たちの取り組みが素晴らしかった。日々、変化していったのは実りのある、次につながる6カ月だった」と言った。 J1だった昨季はわずか4勝で大差の最下位に沈みJ2降格。守備はリーグワーストの67失点だった。新たに指揮を執り、シーズン序盤は守備強化に重点を置いたが「“俺たちのサッカーはこれだ”と浸透し切れなかった」と振り返る。転機は第10節の高知戦。1―2で逆転負けした後に「僕も選手も魂に火が付いた。腹を割って話ができた」と明かす。 戦い方に迷いがなくなり、シーズン後半は積極的なプレスとコンパクトな守備を軸にしてホームで7連勝するなど右肩上がりに調子を上げた。「(日本代表の)森保監督が言っていた“凡事徹底”。本当にそれで、すぐには成果を生まないが確実に前に進んでいくと感じた」とうなずく。 課題は明確。プレーオフ2試合も含め20試合で21得点と迫力を欠いた攻撃面だ。「速く攻撃する、ボックス内にボールと人を入れるというのは徐々に浸透してきた」とベースはでき、得点力アップに向け「(ゴール前に)運ぶまでの過程は、もう少し細かくやっていきたい」と見据える。 今季主力に成長した若月、シマブク、笠井はいずれも3ゴール。会見に同席した野沢洋輔社長は「補強に関する予算にアクセルを弱めるつもりはない。強化部とも話し合って動いてもらっている」と明言し、新メンバーを加えて攻撃力のアップを狙う。 「競争が全て。ライバルがいて、引き出せる力は変わってくる」と船越監督。高いレベルで競い合い、目標のJ1昇格を達成する。 (西巻 賢介) ○…チームは7日からオフに入ったが、船越監督は多忙だ。13日のオールスターでは西A組チームの指揮を執る予定で「違うチームの選手を手元に置いて、しゃべって偵察しておきます」と冗談交じりに話す。その後も「監督はいろいろ仕事がある。ゆっくり休めない」と苦笑い。12日で49歳となる指揮官は「僕も50歳近くになるので、しっかりリフレッシュはしたい」と時間を見つけて心身を休める。