阪神・佐藤輝明 連敗止めるヒーロー打 チームの得点力不足救う“虎のグリーンモンスター”
◇交流戦 阪神8─1楽天(2026年6月5日 甲子園) 阪神は5日、楽天戦(甲子園)に8―1で勝利し、連敗を3で止めた。佐藤輝明内野手(27)が5回2死一、二塁から右中間へ先制の2点適時二塁打。今季交流戦最多8得点の起点となり、大勝に貢献した。得点力不足にあえぐチームの呪縛を解く一打で、23年から続いていた楽天戦の連敗も7でストップ。首位・ヤクルトに0・5差に迫った。 【写真あり】張本勲氏が長嶋茂雄さんしのぶ 今も輝く太陽になって燦々と球界を照らしてくれている 今季、猛虎の勝利にこの男がほとんど絡んでいる。4番・佐藤輝だ。0―0の5回2死一、二塁で迎えた3打席目。カウント3―1から外角低めへ沈む先発・岸のチェンジアップを完璧に捉えた。 「何としても先制点を取りたかった。回してくれたチャンスだったので打てて良かった。集中して打席に向かいました」 右中間を真っ二つに切り裂く打球は先制の2点適時二塁打。二塁ベースに到達するとベンチを鼓舞するかのように感情をあらわにした。「何とか先制点というところ。打てたので気持ちが出ましたね」。チームは2回から3イニング連続で先頭打者が出塁し、得点圏に走者を置きながら無得点。相次ぐ拙攻に聖地・甲子園にため息が充満していた中、頼れる主砲が森下と並び、12球団トップとなる今季8度目のV撃で仕事を果たした。前打席で右飛に打ち取られたチェンジアップ。この男は、2度も同じ配球でやられない。 「(チェンジアップは頭に)もちろんありました。やり返せて良かった」 この日からの楽天3連戦は子供に野球の魅力を伝えるイベント「STADIUM HEROES DAY(スタジアムヒーローズデー)」として開催される。自身は2年目の22年オフから地元・西宮市内で野球教室を毎年開催。「一つのきっかけでうまくなってくれたらうれしい」。少年、少女の前で打撃を実演し、プロ野球選手の凄さをバットで伝えて夢を与えてきた虎の大砲。交流戦に入り試合前時点で12球団ワーストだった1試合平均1・9得点の打線を救い、今季交流戦最多の8得点を呼び込んだ。 楽天・岸に対しては、チームは試合前時点で西武時代の07年から26イニング連続無得点中だった。その呪縛を、頼れる4番がバットで解いた。実に07年以来、19年ぶり、31イニングぶりの得点。前日4日の西武戦で自己最長タイだった連続試合安打は14試合で止まった。それでも今季55試合を消化して2試合連続無安打は一度もなし。「後ろ(の打者)がよくつないでくれた。しっかり結果で(打線を)引っ張っていけるように頑張ります。また明日(6日)頑張ります」。猛虎打線の得点力不足を救うのは、佐藤輝明をおいて他にいない。(石崎 祥平) ▽STADIUM HEROES DAY(スタジアムヒーローズデー) 甲子園球場を支える人たちの姿を通じて、子供に野球の魅力を伝えるイベントとして今季からスタート。今回は6月5~7日の楽天3連戦で行われる。選手をはじめ球場運営に携わるスタッフが、甲子園を象徴するグリーンを基調としたユニホームを着用するほか、親子キャッチボール、グラウンド整備体験、選手サイン会などを開催。7回の攻撃前にはグリーンのジェット風船が打ち上げられる。また小学生以下の入場者には、各日先着7000人に近本が監修した子供用グラブがプレゼントされる。