阪神D1位・立石正広、甲子園初の決勝打で初ヒーローインタビュー「勝負強いといわれるような人になっていきたい」
(日本生命セ・パ交流戦、阪神1-0楽天、2回戦、阪神2勝、6日、甲子園)あんたがヒーロー!! 阪神は楽天に1―0で競り勝って連勝。「1番・三塁」で出場したドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=が、五回に値千金の左前適時打を放った。甲子園では初めての決勝打で虎の子の1点をたたき出したルーキーは、本拠地では初のヒーローインタビューで虎党に自己紹介。大歓声を浴びてさらなる活躍を誓った若虎が、1週間ぶりに首位に立った藤川虎を勢いづける。 【写真】阪神D1・立石正広の母で、バルセロナ五輪バレーボール女子日本代表の苗村郁代さん 投手戦の均衡を破り、虎を〝定位置〟へ押し戻したのは立石だった。グラウンドでの頼もしさとは裏腹に、緊張した面持ちで初めて臨んだ甲子園でのヒーローインタビュー。自己紹介した奪首の立役者は、今季最多4万2645人から万雷の拍手を浴びた。 「立石正広です。早く立ちたかったので最高の気分です。なかなか思うようにいかない打席が多かったので、いい結果につながってよかったです」 0―0で迎えた五回だ。先頭の熊谷が四球で出塁すると、村上が犠打を成功。さらに二走の熊谷が2球目に盗塁を決めて1死三塁にチャンスが拡大した。「(内野が)前進している分、間が広く感じて気持ちが楽になった。何とかライナー、強い打球を打とうと」。バットを短く持ち替えた立石は、フルカウントから先発・早川の8球目、内角の147キロを強振した。鋭い打球は三遊間を抜けて瞬く間に左前へ。それまで2打席連続で三振に打ち取られていた左腕を見事に捉えた。 5日の楽天戦で3試合、12打席ぶりの安打を放って甲子園でのプロ初打点をマーク。2試合連続の適時打は、本拠地では自身初の決勝打だ。 この日はかつての〝相棒〟を手に打席に立った。プロ入り後から使用するトップバランス型のバットではなく、大学時代に愛用していた重心が手元に近いものをセレクト。「(これまで)トップ寄りのバットをずっと使っていて遠回りしていた。打てない原因は技術でしかないと思いますけど、たまにはいいんじゃないかなと思って代えました」と意図を明かした。手元から太いソフトボール用バットのような形状。大学時代のチームメートからは「こんなバットあるんだ」と驚かれるほどの代物だ。 藤川監督は「ある程度フリーにスイングできるとき。それから追い込まれてからの打撃というのも少しずつ良さが出てきましたから、非常にチームにとって大きい一本を打ってくれました。素晴らしい活躍だったと思いますね」と手放しでたたえた。