今月は月の前半に2週にわたって女子プロボクシングで注目試合が相次いで開催されました。今月1日に東京・後楽園ホールで開催されたダブル世界タイトルマッチでは黒木優子と宮尾綾香が共に登場。今後は両者のドリームマッチが実現するのかで注目となりました。勝てば世界タイトル2階級制覇となる黒木優子はWBO(世界ボクシング機構)世界女子アトム級タイトルマッチでチャンピオンの鈴木菜々江との対戦のリングで挑戦者として戦いました。試合は規定の10ラウンドを戦って判定となり、3人のジャッジの採点は1人のジャッジが97-93、残りの2人のジャッジが98-92となり、3人のジャッジ全員が挑戦者の黒木優子を支持。黒木優子は世界タイトル2階級制覇を達成。チャンピオンとして初防衛戦のリングとなった鈴木菜々江はタイトル防衛に失敗しました。過去に世界チャンピオンとなり、一度はタイトルを失うも再び世界チャンピオンとなった宮尾綾香はIBF(国際ボクシング連盟)世界アトム級タイトルマッチでIBFのタイトルでは初防衛戦となる試合で関西からWBOの前チャンピオンの岩川美花を挑戦者に迎えての試合となりました。試合は規定の10ラウンドを戦って判定となり、3人のジャッジの採点は3人のジャッジ全員が96-94の採点で3人全員が岩川美花を支持。宮尾綾香はIBFのタイトルでの初防衛に失敗してタイトルを追われることとなりました。岩川美花は2月に行われたWBOのタイトルでの2度目の防衛戦で鈴木菜々江に敗れてチャンピオンの座を追われて以来7か月ぶりの世界タイトル奪還となりました。敗れた宮尾綾香はプロデビューから20年近くが経っており、8月には39歳になっており、今後の去就についても注目。果たして、黒木優子との対戦のドリームマッチが実現するのかも厳しくなりそうだが、実現してほしいとのファンからの要望も強そうだ。
今月17日にメルパルク大阪で開催された東洋太平洋女子ミニマム級タイトルマッチが開催され、チャンピオンの千本瑞規は挑戦者として韓国から来日したパク・ヘスと対戦となり、試合は規定の8ラウンドを戦って判定となり、3人のジャッジの採点は1人のジャッジが76-76、残りの2人のジャッジは共に78-74の採点で共にチャンピオンの千本瑞規を支持。ポイント2-0のマジョリティディシジョンで千本瑞規が苦しみながらも2度目の防衛に成功。千本瑞規は昨年6月に現在のタイトルを奪取した時に対戦して勝利した黒木優子との世界タイトルマッチでの2度目の対戦へ向けて大きく前進となりました。
一方、過去に千本瑞規とアマチュア時代に対戦経験がある伊藤沙月は7月13日に東京都大田区の大田区総合体育館でプロデビュー戦となる女子バンタム級6回戦でタイから来日したサオワラック・ナリーペンシーと対戦。試合は伊藤沙月自身5年ぶりの実戦での試合だったため、久々の試合がプロデビュー戦でのリングで慣れない試合に。当初はKO勝利でのプロデビューとの期待がありながらも、最終的には規定の6ラウンドを戦って判定となり、3人のジャッジの採点は1人のジャッジが59-55、残りの2人のジャッジが共に60-54の採点で3人のジャッジ全員が伊藤沙月を支持。当初はKOでのプロデビューではと期待された伊藤沙月は格下を相手に規定の6ラウンドまで粘られて白星デビューとはなったものの不本意な試合でのプロでのスタートとなりました。なお、伊藤沙月はプロテスト受験の段階で6回戦スタートのB級でのプロライセンス取得で、ライセンス取得時点で日本ランキングに入っており、この試合の勝利で伊藤沙月はバンタム級での日本タイトルマッチへの挑戦の資格を獲得。今後の動向次第ではプロ2戦目でチャンピオンの谷山佳菜子への挑戦のタイトルマッチとなる可能性も出てきました。