台風6号は3日にかけて東海や関東へ近づくと予想されています。避難行動に詳しい専門家は「ハザードマップの確認に加えて、気象庁が発表する『時系列情報』や『警報』を活用して被害の軽減につなげてほしい」と呼びかけています。
災害時の避難行動に詳しい静岡大学の牛山素行教授は、新しい防災気象情報について「『レベルいくつになったらこの行動』など固定的に捉えないほうがよい。土砂災害など、現象によって取る行動は異なる」と指摘しています。
そのうえで警報などの情報に加え、ハザードマップや気象庁が発表する「時系列情報」それに「キキクル」の活用をしてほしいと話しています。
ハザードマップの確認で取るべき行動の想定を
特にハザードマップは重要だとしていて、過去の土砂災害では、亡くなった人が出た多くのケースが、ハザードマップ上で災害の危険が示されていた場所で起きたということです。
また、ハザードマップを確認する際には「どのような災害が想定されているかを確認してほしい」と強調しています。
例えば土砂災害では、危険な場所から離れる「立ち退き避難」が基本ですが、災害が差し迫った場合は
▽「崖崩れ」のおそれがある地域では崖から離れ、少しでも高い場所への移動が望ましく
▽水と大量の土砂が混ざって谷沿いを一気に流れ下る「土石流」のおそれがある地域では高い場所ではなく、谷から直角の方向に離れることが必要など、取るべき行動が異なります。
今後降る地域ではハザードマップ+時系列情報
牛山教授は、すでに雨や風が強まっている地域では、
▽ハザードマップの情報に加え
▽警報の発表状況と
▽現在の災害の危険度を表す「キキクル」と照らし合わせ、安全を確保するための行動を取ってほしいとしています。
また、今後雨が強まることが予想されている地域では、ハザードマップとあわせて、「時系列情報」の活用を呼びかけています。
気象庁のホームページで公開されている「時系列情報」では気象庁の予報に基づき、災害の危険度が高まると予想される時間帯が確認できます。
牛山教授は「ハザードマップでどのような危険性があるかをつかんだうえで時系列情報や警報などを見てほしい。豊富にある情報を活用できれば少しでも被害の軽減を図れるのではないか」と話していました。
移動中の被災にも注意を
ただ、すでに家の周りで浸水が始まっている場合は、移動はかえって危険な場合もあります。
過去の大雨では、浸水した道路を通ろうとした人や車が流され、亡くなったケースもあったとして、「場所にもよるが、無理に移動するより建物の中にとどまったほうが安全な場合が多い。周囲の状況をみて判断してほしい」と呼びかけています。
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