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Netflixの株価はなぜこんなに高いのか?【Surfshark】

【コン】台本
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サムネとタイトル

サムネ
文言「Netflixの株、高すぎない…?」 +怪訝そうな水野
タイトル
Netflixの株が異常に高い理由は…?

導入

本日のテーマは「Netflixの株価はなぜ高いのか?」です。
まずこちらをご覧ください。Netflixの株、僕が買ったときの7倍になってる。100万以上儲けた。
一方、インドで同じようなことをやったエロス・メディア・ワールドの株は紙くずになった。(僕はこれで2000ドルほど損しました。Netflixで儲けたのをもう一度再現しようとしたら失敗しちゃった☆)
なぜ、同じビジネスモデルの2社はこんなにも違うのか?それが今日のテーマ。
僕はエロス・メディア・ワールドも絶対上がると思った。だから2匹目のどじょうを狙ったら見事に全損!
しかし、よく考えたら後知恵バイアスで、「そりゃ下がるか」という気もした。「映像の権利買ってきて配信する」って、言うたらすぐマネできるビジネスモデルで、競争優位性なさそうじゃない?
実際、映像配信サービスってみんなどんどん参入してきた。AmazonとかAppleとかDisneyとか。
AmazonにせよDisneyにせよ「他とのシナジー」という強い武器がある。Netflixにはない。普通に考えたら「巨人に負けて買収される小人」というIT業界でいつも見る光景になりそう。
つまり、Netflixの強みは「映像配信サービスというビジネスモデル」ではないのです。
じゃあなぜNetflixは強いのか?
実は、技術的優位性なのです。Netflixは尋常ならざる自社技術を持っていて、それが圧倒的な優位を生んでいます。

Netflixのヤバさ

つかぬことをお伺いしますが、Netflixって世界の通信量のうちどのくらいを使っているか分かりますか?
ありとあらゆる通信すべて合わせてです。YouTubeとかSpotifyとか迷惑メール受信したりとかWebサイト閲覧したりとかZoom会議したりとか、世界のすべて。
なんと、15%を占めるらしい。これは2023年のレポートのデータで、世界一通信量を食っているサービスだった。(これは下りの回線で、上りはまた別)
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もっと最近のレポートだと微差でYouTubeに抜かれたりとかしてるんですが、とにかくNetflixって世界一くらい大量に通信している会社なワケです。15%ってことはつまり、世界のインターネット通信のうちの1/7くらいがNetflixのものってことですからね。それヤバくない???
そんなに大量の通信が発生したらさ、普通何が起こる?
「重くなる」。そうだよね。大量の通信が発生するとやたらサイトが遅くなるのってみんなも経験あるよね。好きなアーティストのライブチケット取ろうとしたら重すぎて全然取れないことあるよね。
最近だと水野さんの本「0.2秒言語学」の予約開始したとき、我々がお世話になっている本のECサイト・バリューブックスのサーバーがビビるぐらい重くなって全然動かなかったよな。
これはここだけの話ですが、僕と水野さんは裏でバリューブックスのことを「サーバー激ヘボ会社」と呼んでいます。
まあ予約がいっぱい入ったとはいえ、たかだか数千人とかの人が一斉にサイト開いてWebページ読み込んだだけでこんなことになるんだぜ?
ましてや、地球に何億人といるNetflixユーザーが一斉に動画を読み込んだらヤバくない???しかもNetflixってたいていは高画質の動画!僕は常に4Kで読み込んでいます!
それなのに、まったく遅くない。というかむちゃくちゃ速い。「読み込みが遅くてやきもきした」みたいな経験がほとんどない。
これヤバくない????
以前ちょっとサーバーの回で言ったんですが、基本的にはWebサイトってひとつのサーバー(コンピュータ)の上で動いていて、そこからデータが送られてきます。「サイト開きたい」という要求に対して送り返すんでしたね。。
たとえば僕が趣味で借りているWebサーバーはさくらインターネットの石狩サーバーなので、僕がそこで公開したサイト情報はすべて石狩のそのコンピュータ上にあります。で、そのサイトにアクセスすると北海道の石狩のサーバーまで「見たいよ信号」が飛んで、それを受けて石狩のサーバーが情報を送り返す。
よく分からない人はぜひサーバーの回を見てください。
じゃあNetflixとかYouTubeとか大きいサイトはどうしてるの?アメリカのどこかサーバーありそうだけど、世界にいる3億人とかのユーザーがみんなそのサーバーにアクセスしてるの?負担エグそう~!!
実は、そうではないんです。ひとつのサーバーに負荷が集中しないように、分散しているんです。

コンテンツを分散させるというアイデア

「Netflix.com」というとき、基本は「ひとつのサーバーに行く」なんですが、これを分散させる技術もあります。「本体はアメリカのこのサーバーにあるんだけど、コピーが東京のサーバーにもあるから、お前は近い東京のサーバーを見てくれ」みたいなことができる。
そんな感じで、関東の人は東京のサーバーを見るし、関西の人は大阪のサーバーを見るし、ということができれば、負荷は分散するよね。しかも距離も近くなって通信も速くなる。
有名なのは千葉県印西市とか、大阪の堂島とかね。東京都内にも結構有名なところがあって、池袋もサンシャインの中にデータセンターがあります。
だから、僕が映画を見るぞと思ったとき、いちいちアメリカのサーバーと通信しなくていいワケですね。DNSという道案内役のサーバーに「Netflixと通信したい」と言うと、「ほぉん、Netflixのサーバーはいっぱいあるけど、お前に一番近いのは池袋のサーバーやな。そこに向かいなはれや」と返ってくる。
これが「コンテンツをひとつのサーバーにまとめずに、分散させよう」というアイデア。今日はこれだけ用語として憶えてほしい。CDN(コンテンツデリバリネットワーク)。

CDNは普通、専門業者に頼む

で、このCDNの構築はめちゃくちゃ大変なんですよ。色々大変なことはありますが、イメージしやすいので言うと、そもそもまず世界中の色々なところにサーバーを置かないといけないのが超大変ですよね。十分優れたCDNを作ろうと思ったら150ヶ国・1万台とかのサーバーを置かないといけない。ちまちま「日本のここにサーバー置いて、次にインドのここにサーバー置いて」とかやってられない。気が遠くなるわ!
だから、普通はこれ自社でやりません。既にやっている業者があるので、そこに相乗りします。
世界最大のCDN業者といえば、そう!「アカマイ・テクノロジーズ」ですね。
聞いたことある??
これ、世界のWeb配信の3割はアカマイを経由しているとも言われるぐらいすごい会社なのに、なぜか全然知られていない。
通ぶりたければIT企業の話をするとき、アカマイ・テクノロジーズの話をするとよいです。
とにかくこういうアカマイみたいな会社に頼んで、CDNを作るワケです。「うちのコンテンツ、CDNで良い感じに分散させておいて」と頼むと、アカマイの大量のサーバーを間借りさせてくれて、一気に世界中にCDNが張り巡らせられるワケですね。
その代わりに、CDN業者にお金を払う。1GB配信してくたらいくら払うね、みたいな感じ
ちなみに、たまにそういうCDN業者がしくじってネットワークをダメにしちゃうことがあります。その場合どうなるか分かります?
答え)その業者に頼んでる他の会社のサイトが全部落ちる。
2022年にはCloudFlareというCDNなどを扱う業者がネットワークをダメにしちゃったせいで一気に大量のサービス(DiscordもShopifyもSteamも)が落ちてて、「うわあ!インターネットが壊れた!」ってなってました。
こういう「複数サイトにまたがる障害」みたいなのってこの手のCDN業者のことが多いね。厳密にはCDNに限らずDNSの問題のこととかもあるんだけど、まあざっくりそう考えてもらっていいでしょう。
次にこういうニュースが流れてきたら「あー、CDNの障害っぽいね~」とか言うと通っぽいです。
(あと、恐らくVBはCDNを噛ませてないんじゃないかな~と思います。そんなに大きくない規模のサイト(しかも別に動画とかがない)はCDNなんて使わないだろうし。)

Netflixの英断

で、Netflixも極めて常識的な判断で、昔はアカマイを使ってCDNを作ってもらっていました。
しかし、Netflixは2012年、狂気の判断を下します。独自でCDNを構築しよう、と。自分たちで100ヶ国とかの国に、何万台というサーバーを置こうと決めた。
結果から言うとこれが英断でした。この独自CDNこそがNetflixの大きな競争優位性です。
地道に各地にサーバーを置き続け、なんと今では、世界175ヶ国の6000ヶ所に1万8000台持っているらしい。ヤバ。
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そして、これこそがNetflixの揺らがぬ優位性なのです。
他社はアカマイみたいなCDN業者にお金を払い続けないといけないのに、Netflixは自社で持っているから、そもそも利益率が全然違う
さらに言うと、自社でCDNを持っているからこそできる凄まじく細やかな最適化がある。「作品の人気予測に合わせて自動的に分散を増やす」とかもできる。
『地面師たち』みたいな人気作品はその街だけでも何十万人が見るので、とにかく稼働サーバーすべてに置いておく。でもあんまり人気ない10年前のマイナー映画は東京にだけあればいいかな、みたいな。
こういう、自社で持ってないと厳しいであろう細やかなCDN最適化によって、Netflixは驚異的な安定性と速度を見せている。僕の体感でも、他の動画ストリーミングサービスに比べて圧倒的に速い。
そして、これだけは一朝一夕に絶対にマネできない。配信サービスは極端な話、IPを買い漁ればいきなりできそうだけど、世界158ヶ国に1万7000台のサーバーを置くのはちょっと大変すぎる。
これが、Netflixの技術的優位性です。自社でCDNを持っているから、利益率が全然違うし、最適化して速さも安定性も違う。
ちなみに、CDNに限らず、他にもNetflixの技術的優位は色々ある。
動画の圧縮のための独自規格があって、「アニメはアニメ、アクション映画はアクション映画」って感じで、それぞれの動画に一番適した最適な圧縮をしてたりする。
あと有名なのは、Chaos Monkeyっていうツール。「サーバーをランダムにダウンさせる」というヤバすぎるツール。でもこれを使って普段から「常にどこかのサーバーが落ちる」というプレッシャーを与えるので、「どこかが落ちても健全に動き続ける」という設計を作らざるを得ない。
とにかくこういう地味な技術がNetflixを支えていて、「動画配信サービスというビジネスモデル」ではないんです。それは参入障壁にならない。
株を買うときは派手なビジネスモデルに騙されず、「その企業の本質的な強みは何か?」をちゃんと深堀りして考えないといけませんね。
昔の僕はこのことが分からなかったので、エロス・メディア・ワールドの株を買って全損したワケですね。
皆さんはこのしくじりをしないように、ぜひCDNという概念だけでも憶えて帰ってください!

広告部分

そして本日、広告案件となっております!!!
その会社はもちろんNetflix……ではなく、Surfsharkです!!いつもお世話になっております!!
SurfsharkはVPNの会社でして、仮想的な専用線を使って、海外などの遠隔のサーバーを経由してインターネットにアクセスするサービスですね。自分のIPアドレスを隠したり、暗号化を徹底できたりしてセキュリティの向上が見込めるよ!
Surfsharkも世界中に独自のサーバーとの通信網を持っているという意味では、今回話したテーマにちょっと似てますね。
それから、もちろんNetflixを見るのにも使えます!海外のサーバーを経由してNetflixにアクセスすることで、日本からでは見れないジブリが見れたりしますよ!
まあ、一旦海外のサーバーを経由することでせっかくNetflixが作り上げた完璧なCDNをちょっとムダにしちゃいますけどね!!!
でも大丈夫!たとえば韓国に繋げば、韓国のサーバーからは爆速だから!NetflixのCDNのお陰で!
だからまあちょっと日本と韓国を行き来する時間は伸びますが、それでも全然ストレスってほどじゃないですね。Netflixの優れたCDNのお陰で、そしてもちろんSurfsharkの優れたサーバーのお陰で、快適に使えちゃいます!
Netflixのお供でもそれ以外でも、ぜひ今すぐSurfsharkを使ってみてね!概要欄のhttps://surfshark.com/yurucom (サーフシャークドットコムスラッシュゆるコン)から契約してもらえれば アクセスし、プロモコードyurucom(ゆるコン)を入力して、4ヶ月間の追加利用期間をゲット!30日間は返金保証もついているので、安心してご利用ください!

参考文献

ボツ

しかもさらに言うと、地理的な近さだけでなくプロバイダ的な近さも確保している。
これも前にやった話だけど、インターネットってプロバイダごとに世界が分かれてるのね。たとえば僕はSo-netと契約してるので基本So-net内で通信して、他のプロバイダの世界と通信したければ一旦交換所(IX)に行かないといけない。電車の乗り換えみたいなイメージだね。
地理的には近くても、乗り換える手間があるとちょっと時間かかったりするじゃない?
Netflixはここへの対策もやっていて、各プロバイダに対して専用サーバーを無料提供して共同管理している。
これによって、プロバイダ内でNetflixとの通信が完結するので、「速いからユーザーの満足度も上がるし、IXを通した余計な通信も減って通信に要するお金も減る」というメリットまみれ。プロバイダもNetflixもユーザーも得する三方よしの素晴らしいアイデア。
名前は憶えなくていいんですけど、「Open Connect」という名前の