第241話 オタク、王太后に会う
ステラさんに、突然、転移魔法で連れ去られた。
着いた先は、貴族の部屋だった。
豪華だけど整理された部屋。調度品も質が高く、華美になりすぎない。静かな部屋。
そこにいたのは、一人の貴婦人だった。
貴婦人は、驚いたようにステラさんを見ている。
「あの……精霊様? その方は?」
「連れてきた、ダルネア。こいつが、お前にふさわしい者だ」
この人は、誰だろう。
そう思っていると、貴婦人が自己紹介をしてくれた。
「いきなり連れてきてしまってごめんなさいね、お嬢さん。……わたくしの名は、ダルネア。この部屋の主。……前の国王の、妃だった女よ」
前国王の、妃。
現王の母親……国母、王太后陛下!?
じゃあ、ここは王城の中か!
ぼくは急いで片ひざをついて、頭を下げた。
なんで、ステラさんはそんな人の前に、ぼくを連れてきたんだ?
「面を上げて。事情を説明するとね……精霊様に、わたくしの身の上を話していたらね。なぜか、精霊様が会わせたい人がいるっておっしゃって……」
「ダルネア。お前は、寂しいのだろう。伴侶を亡くし、子どもは自分の手を離れ、妃を娶って子どもをもうけた。子が自分の人生を歩み出して、取り残されたお前は……この部屋でただ、日々を座して過ごしている」
ステラさんは、ダルネア王太后様を諭しているようだった。
前王様は十年前に崩御している。現在の国王様は立派に成人し、子どももいる。
その中で、国も、子どもも、もう自分の手を離れた。
だから、王太后陛下は、この部屋で隠居している。
「そうですね。わたくしは、寂しいのでしょう。……もう、すべてを終えたのですから。わたくしがやることは、すべて、終わったのです。後は、この部屋で死を待つだけ……」
「お前に残されているものはある」
ステラさんの言葉は、力強かった。
王太后陛下は、驚いたように目を見開き、そして困ったように笑った。
「まぁ、精霊様。こんな老婆に、これ以上何をせよ、と申しますの?」
「お前はまだ四十ほどだろう。枯れるには早い歳だ。……だから、オタクを連れてきた」
そう言ってステラさんはぼくを立たせ、王太后陛下の前に差し出した。
王太后陛下はぼくを見て、優しく微笑む。
「オタクちゃん、とおっしゃるの? 可愛いコね。わたくしとは大違い。若くて……見るからに優しい、素敵な子だわ」
「直答を許されるなら……王太后陛下も、まだ充分にお若くていらっしゃいますよ。子育ても終えて、二度目の、ご自分の人生を生きるにはちょうど良いお歳だと思います」
ぼくの返答に、王太后陛下は驚いた顔をした。
そして、嬉しそうに微笑む。
「ありがとう、お世辞でも嬉しいわ。でも……お嬢さんみたいに、わたくしは若くないわ。女としても母としても、王妃としても役割を終えて……これ以上、何をすれば良いのかしらね……」
「それは、もう一度『女』として生きてみるのはどうだ?」
ステラさんはぼくの後ろに回り、クルスさんみたいに、ショーツの中身を引っ張り出した。
ぼろん、と出た中身を見た王太后陛下は口元を押さえ、跳び上がらんばかりに驚く。
「え……な、なにそれ!? お嬢さん、あなた、男の子なの!? 精霊様、これはどういうことですの!? この部屋に男を入れることは、許されては……!」
「なに。オタクは男だが『オンナノコ』として扱われている。男と言っても良いが、こいつの仲間みたいに、『オンナノコ』でも性別が『オタクくん』として扱っても良い。……ダルネア。これを見ても、まだ枯れたままでいるか?」
ステラさんが挑発するように、ぼくのを手でいじる。
王太后陛下は、ステラさんのいじるぼくのものを凝視したままだ。
「かと言って、無茶をする相手を連れてくるのは忍びない。……私はベッドの上では弱くてな。それでも、私が唯一勝てるのがこのオタクだ。オタクは大人しいぞ、秘密も漏らさない」
「男……なのに、されるがままにされて、抗わないの? そんなに立派なのに、オンナノコみたいなのね……オンナノコ、なのね……!?」
王太后陛下の目が、とろんとしてきた。
その手が豪華なドレスの股に伸び、たぶん無意識でまさぐっている。
王太后陛下の息が、次第に荒くなる。
「あ、あの……ダメです、王太后陛下……! こんな場所で、こんなことしちゃ、いけません……!」
「うふふ……いけない、というのに、なんで辞めさせないの? 手を振り払えるくらい、できるでしょう……? なんで、言われるがままにされてるの……?」
王太后陛下は、立ち上がり、ドレスを脱いだ。
コルセットを外すと、肉付きの良い身体をシルクのガーターベルトや下着が包んでいる。
ぼくの反応を見て、王太后陛下は誘われるように目の色を妖しくして、ささやいた。
「あらあら……こんな、おばあちゃんの裸を見て、大きくしちゃうの……? そんなに顔を赤くしちゃって、恥じらって。わたくし、孫だっているおばあちゃんですのよ……?」
「だ、だって……王太后陛下は、美人ですし……まだ、お若いです……」
実際、王太后陛下は若く見える。
四十歳位なんだろうけど、熟れた体つきにシワも少なく整った顔の、美魔女に近い。
前世だと、四十代は普通に結婚したりする年齢だ。
ぼくから見ればおばあちゃんなどではなく、充分に色香のある大人の女性だ。
「さぁ、ベッドに寝ようか、オタク。ダルネアに抱かれてやれ。女を思い出させろ」
ぼくが抱かれる側なんですね。
されるがままにベッドに引っ張られ、下着姿にされて寝かされた。
「ダルネア……? お前は、枯れるにはまだ早いだろう。十年ぶりに、生命を思い出せ」
「ああぁ……わたくし、十七でディスムスを産んで、四人も子どもを産んでおりますのよ……? あの方が亡くなって十年、なにもなくて……そんな、こんな可愛らしい子に立派なものを見せられてしまうと……! うずきますわ……!」
横たわるぼくのショーツを下ろし、盛り上がりの中身を外に出す、王太后陛下。
そのシルクのショーツを脱ぐと、王太后陛下の糸が引いていた。
スタイルの良い、けど豊満な大人の女性の身体が、ぼくにまたがる。
「『ここ』が、国王を産んだ国母の場所ですの……お嬢さん、精霊様の勧めです。もう、後戻りはできませんよ……?」
腰を落とされ、ぼくのものが、王太后陛下に飲み込まれる。
正真正銘の、王族の女性、しかも国母と繋がってしまった。
その感触の温かさに悶えていると、王太后陛下の笑みが、さらに深くなった。
「はぁ、ダメ……! いけないキモチになっちゃうわ……! お嬢さん、もう止まれませんからね? 十年も持て余していたのです、受け止めていただきますからね!? 逃しませんよ!? たくさん、その可愛いお顔で、ぶちまけなさいねっ!?」
王太后陛下の言葉はエスカレートしていき、そして激しく腰を上下された。
柔らかい感触が激しく動き、ばるん、ばるん、と胸やお尻などのスタイルの良い体がぼくの身体に遠慮なく打ち付けられる。
「おぅっ!? おほぉっ!? はぁ……こんな、いたいけな子を……! 王に即位したときの、ディスムスと変わらない年齢ではありませんか! ああ、ダメっ! 可愛いあの子を思い出しちゃうっ、ディスムス! ディスムス、貫いてぇっ!」
女王様は息子の名前を呼びながら、激しく腰を打ち付けた。
ぐりぐりと念入りに腰を回して動かし、感触のすべてを楽しもうとしている。
「ああっ、ディスムス! わたくしの手に入れられなかったディスムスっ! 母の中はどうですかっ!? 母は、ついぞ知らぬお前のものを想像して、お嬢さんのもので、達してしまいますっ! ああっ、ディスムス! お嬢さんっ! 愛してるっ!」
何度も何度も身体を打ち付けた後、王太后陛下はぼくから搾り取って、びくびく、と身体を跳ねさせた。
そのまま、とろけた声音でつぶやく。
「おおぉ……らめぇ……! お嬢さんの、奥に来て、放したくなくなっちゃうぅ……!」
ぶるぶると震えて、王太后陛下はその豊満な身体でぼくを抱きしめ、きゅっと締め付けた。
そして、我に返ったように引き抜き、慌ててぼくから離れる。
「ご、ごめんなさい、お嬢さん! いえ、男……の子? こ、こんなはしたない姿お見せしちゃって……このことは、誰にも言わずに……!」
「あ、いえ……その。言わないです……王太后陛下も、色々思うところを溜め込んでるでしょうし。こういうことは、普段みんなにされてますから……王太后陛下が、少しでも楽になっていただけたなら、それで大丈夫です」
ぼくの言葉に、王太后陛下はあふれ出る場所を手で隠しながら、座り込んでぼくを見た。
そして、ふっと笑って、ぼくに顔を寄せて軽く口づけする。
「……ふふ。王族の弱みを握ったら、普通は、利用するものですよ? さすが精霊様が薦めてくれる方だけあって、可愛いコですね……? わたくし、気に入ってしまいますわ」
王太后陛下は、気が抜けたように笑ってくれた。
安心してくれた、んだろうか。
「王太后陛下は……寂しくは、なくなりましたか?」
「優しいコですね。……ふふ。このダルネア、齢四十二にして、また恋をしてしまいそうですわ。ねぇ、『お嬢さん』? もう少し、この独り身の年増女に、抱かれていただけませんか?」
王太后陛下は、上品な笑顔で、だけど無邪気にぼくに顔を寄せてきた。
ぼくの代わりにステラさんが「いいぞ」と答えてしまったので、そのままベッドで続きをすることになった。
もちろん、避妊魔法はかけてます。
王様の弟や妹を作るわけにはいかないからね?
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