1.アブラハムの二人の息子

アブラハムにはイシュマエルとイサクという二人の息子がいました。イシュマエルの子孫が現在のアラブ民族であり、ここからイスラム教が誕生します。


2.イスラエルの12氏族

アブラハムの息子イサクには、エサウとヤコブという双子の息子がいました。ヤコブは神から「イスラエル」(Yisra'el)という名前を授けられました。これは「神とともに勝利を収める者」という意味があります。ヤコブには12人の息子がいました。ヤコブの死後、12人の息子たちはそれぞれ一族の長となり、イスラエルの12氏族が誕生しました。

★赤字=ユダヤ12士族
★青字=祭祀担当

ヤコブとレアから生まれた6人の息子
 ※レアは叔父ラバンの長女。(次女と結婚するための慣例として結婚)
 ❶ルベン⇒ルベン族⇒北イスラエル王国
 ❷シメオン⇒シメオン族⇒北イスラエル王国
 レビ⇒レビ族⇒北イスラエル王国
 ❹ユダ⇒ユダ族⇒南ユダ王国
 イサカル⇒イッサカル族⇒北イスラエル王国
 ❿ゼブルン⇒ゼブルン族⇒北イスラエル王国

ヤコブとジルパから生まれた2人の息子
 ※ジルパはレアの召し使い。
 ガド⇒ガド族⇒北イスラエル王国
 アシェル⇒アシェル族⇒北イスラエル王国

ヤコブとラケルから生まれた2人の息子(長男) 
 ※ラケルは叔父ラバンの次女。(ひとめぼれで恋愛結婚)
 ⓫ヨセフ
   ↓
◎父ヨセフと母アセテナから生まれた2人の息子
 ◎マナセ(忘れさせる)⇒マナセ族⇒北イスラエル王国
 ◎エフライム(増やす)⇒エフライム族⇒北イスラエル王国
 
ヤコブとラケルから生まれた2人の息子(次男)
 ⓬ベニヤミン⇒ベニヤミン族⇒南ユダ王国

ヤコブとビルハから生まれた2人の息子
 ※ビルハはラケルの召し使い。
 ダン⇒ダン族⇒北イスラエル王国
 ナフタリ⇒ナフタリ族⇒北イスラエル王国

〔補足①〕
レビ族は、神(ヤハウェ)を祀る神官の一族として特別な役割を与えられたことから、嗣業の地(一族として継承する土地)を持つことなく、12部族に所属しました。そのため12士族には数えません。

〔補足➁〕
いまから2900年ほど前、イスラエルの12氏族は分裂し、10士族は北イスラエル王国を、2士族は南ユダ王国をそれぞれ建国します。その後、北イスラエル王国の10士族は、紀元前722年にアッシリア帝国によって滅ぼされます。また、もう一方で生き残った南ユダ王国の2士族も、バビロン帝国によって滅ぼされます。この後、南ユダ王国は国を再建しますが、西暦70年にローマ帝国によって滅ぼされ、世界中に離散します。この南ユダ王国の2氏族(ユダ族、ベニヤミン族)が後に「ユダヤ人」と呼ばれるようになります。また、この南ユダ王国の2氏族士族は、中世ヨーロッパ時代、スペインに移り住んでいることから、スペインを意味する「スファラディ系ユダヤ人」とも呼ばれています。

〔補足③〕
日本人の多くは上記の士族たちの末裔です。正確には、日本人はユダヤ人の末裔ということではなく、イスラエル民族の末裔と表現します。大切なことは、日本国を建国したのはユダ族であるということです。そしてその末裔たちが、次の時代を準備しています。



神に息子イサクを捧げようとするアブラハム(神官)
アブラハムとイサク

記事更新日:2024/05/23