日常に潜む“固定観念”を覆す─「マイクロフェミニズム」を実践する女性たち
アンチフェミニズムの勢いが増している米国で、女性たちがこれまでとは一味違うフェミニズムを始めている。彼女たちはクスッと笑えるやり方で、日常に潜む性差別的な固定観念に抗っているのだ。この新たな社会現象「マイクロフェミニズム」を、英紙「ガーディアン」が報じた。 【画像】日常に潜む“固定観念”を覆す─「マイクロフェミニズム」を実践する女性たち
日常のちょっとした部分で「男女逆転」
トリ・ダンラップ(31)が異性のカップルに手紙やメールを書くときは、冒頭の宛名で必ず女性の名前を先に書く。女性の友人が結婚したときは、スマホの連絡先に登録されている彼女の名字をすぐに変えたりせず、名字変更の手続きが正式に済むまで待つようにしている。 これらは一見、小さな抵抗に思われるが、いわゆる伝統的なアクティビズムとは異なる。ダンラップによると、それは「マイクロフェミニズム」という、「抗議活動に参加したり、自分が信じる大義に寄付したりすることとは対照的な、女性の平等のための小さな行動」なのだ。 作家であり、女性のマネーリテラシーに関するポッドキャストのホストでもあるダンラップは2025年、TikTokで「あなたが実践している、ぶっ飛んだマイクロフェミニズムの方法を教えて」と240万人のフォロワーに問いかけた。 コメント欄は、ユニークでクスッと笑える回答で埋め尽くされた。たとえば、「仕事のプレゼンを毎回『こんにちは女性たち、そして女性から生まれた息子たち』という挨拶で始める」、「男性がスポーツの話をしているときは、あえて女子スポーツのことだと決めつける」といったものだ。 ここ数週間、TikTokではこのトレンドが再び盛り上がりを見せており、多くの女性たちが自分の実践するマイクロフェミニズムを共有している。あるユーザーはこう書き込んだ。「ウェイトレスとして働いているんだけど、カップルが同じものを注文したときは、いつも女性側に量が多いほうや見栄えが良いほうを出すようにしているよ」 ほかにも、「動物の性別がわからないときは、いつも『彼女(she)』と呼ぶ」、「『神に感謝(Thank God)』の代わりに『女神に感謝(Thank Goddess)』と言う」、「フルーツと傘の飾りがついた可愛いドリンクは、男性の注文だと決めつけて配膳する」といった、さまざまな例が寄せられている。