「いろんな男とやれよ」被害者が語った映画監督・榊英雄被告の言葉と暴力によるマインドコントロール

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誘われた居酒屋で豹変

榊被告との出会いは’16年7月。榊被告が監督を務めるドラマの撮影現場だった。Cさんはエキストラの大学生役で出演。榊被告が撮影中に台本にないシーンを追加するため「誰かスカートをめくられる役をやってくれないか?」とエキストラに呼びかけた。Cさんは「ここで手を挙げれば、監督に覚えてもらえる」と思い、自ら名乗り出てスカートをめくられる役を演じた。その日のうちにツイッター(現X)で榊被告に、《ありがとうございました》とメッセージを送った。

すると、榊被告から《無理を言って悪かったね。お礼に食事をごちそうさせてください》と返事がきたという。現場での榊被告の印象についてCさんは、

「現場ではスタッフに明るく接し、エキストラに対しても1人の役者として見てくれている」

と好印象を抱いたと語っている。それからおよそ10日後に渋谷の居酒屋で2人きりで食事をすることになった。当時Cさんは芸能事務所に所属していたが、大きな役はもらえずエキストラとしてCMやドラマに出演。俳優として売れないと悩んでいると打ち明けたとき、榊被告が共感してくれたことがうれしく涙を流したという。そして榊被告から、

「売れるためには作品に出続けなければいけない。そのためには出してくれる人が必要。俺が協力できるかもしれない」

といった言葉をかけられたという。しかし、ここから榊被告の態度が豹変。〝裏の顔〟を見せ始める。榊被告は、

「お前なんでもやれる覚悟はあるのか? 覚悟があるならパンツを脱いで来い」

とCさんに指示。Cさんはトイレでパンツを脱ぎ、席に戻る。すると榊被告は、

「(パンツを)よこせ」

と言い、匂いを嗅ぎ自身のポケットにしまう。そして「行くぞ」と言われ、ホテルに移動。ホテルの前まで来た時点でCさんに迷いはあったものの、

「覚悟がありますと言った手前、行くしかない状態でした」

と断ることはできなかったという。部屋に入り榊被告にキスをされたときには、

「この先、何が起こるんだろう、と……。不安と後悔が出てきました……」

と語った。その証言の途中では嗚咽が漏れ、言葉が途切れる場面もあった。

その後も、当時の現場を再現した証言は続く。そんな不安のなかホテルの部屋に入ると、突然、頬に鋭い衝撃が走ったという。

「耳の痛みと意識が飛ぶような感覚でした」

その理由は、榊被告から平手で3発殴られたためだ。Cさんは完全に抵抗する気力を失ってしまう。されるがままに行為が始まり、行為中も榊被告から、

「何人と付き合った?」「初体験はいつ?」「どんなプレーをした?」

と質問責めにされ「お尻の穴に指を突っ込まれた」などと証言。サディスティックな言動にCさんは、

「人間としての尊厳を失われたような感覚でした」

と振り返った。行為を終えると榊被告は有名な女優たちの名前を挙げ、

「みんなこういうことをやっているんだ。お前も頑張らないとな」

と言ったという。そのときのCさんの心情は、

「耐えなきゃいけないんだな」

と女優として売れるためには仕方のないことと自分を納得させたという。そして、Cさんは徐々に、榊被告のマインドコントロール下に置かれてしまう。

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