インドの交流サイト(SNS)で「新党」が急速に支持を集めている。インスタグラムのフォロワー数はなんと2000万人超。その名は「ゴキブリ人民党(CJP)」。ギョッとする党名にもかかわらず、「Z世代」の若者らに浸透しているという。一体、何が起きているのか。(山田雄之)
◆首都ニューデリーで抗議活動を呼びかけ
「インドに新たな政治的スーパースターが誕生した──ゴキブリだ」
英BBC放送がそう報じたCJP。創設者で在米インド人のアビジート・ディプケ氏は1日にX(旧ツイッター)で「インドに帰国し、教育大臣の辞任を求めるつもりです」と投稿。大学入試で試験前に問題が流出した疑惑が背景にあり、ディプケ氏は首都ニューデリーで6日に抗議活動する計画を明らかにした上で支持者に参加を呼びかけた。
5月中旬に創設されたCJPだが、インスタのフォロワー数は6月4日時点で2214万人。モディ首相率いる政権与党インド人民党(BJP)を大きく上回る。だが現実世界での活動はなく、「架空の新党」と称されている。
南アジアの政治経済情勢に詳しいアジア経済研究所の湊一樹研究員は「オンライン上ではモディ政権に対する大規模な抗議活動だが、まだ実態が不透明。6日の抗議活動に参加する人数規模で、初めて勢いが分かるだろう」と見通す。
◆最高裁長官の侮辱発言にブチ切れて創設
地元メディアなどによると、最高裁長官が5月15日、失業中の若者を「ゴキブリ」「寄生虫」にたとえて法廷で侮辱。ボストン大卒の広報戦略家で、インドの野党でソーシャルメディア担当のボランティア経験を持つディプケ氏が立腹して「若者に...
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