謎ルールを賢く生き延びる3ステップ
賢く生き延びる道は、「観察」「擬態」「介入」の3ステップに集約されます。
観察:今、どのような「空気」が醸成され、誰が「生贄」を探しているかを見極めること。
擬態:日本教の基本作法であるところの、挨拶、謝罪、誠意を見せる、を完璧にこなし、穢れを纏った存在にならないこと。
介入:日本教の論理である、「和のために」「みんなのために」を積極的に使い、自分の利益や論理を巧妙に滑り込ませて、自分の有利な方向に集団を持っていくこと。
このように分析してみれば、謎ルールの支配する特殊な単立文明・日本の中であっても、なんとか生きていくことができそうではないでしょうか? 最初はうまくいかないかもしれませんが、少しずつ日本教の教義をうまく利用して、賢く立ち回って生き延びていただきたいと願っています。
分析というものは、絶望するためでなく、この「不合理なシステム」を解剖し、その中でどうやって賢く生きていくかという、サバイバルのためのガイドとして行われるべきだと考えています。
「空気」に骨の髄まで支配され、黙って静かに殺されるのではなく、また、闇雲に抗って生贄になるのでもなく、自分が心地よくすごすための装置として、これを使いこなしていきたいものだと思います。
『新版 空気を読む脳』
#1-1 私たちは何を恐れて沈黙してしまうのか……脳科学者・中野信子が分析する「日本人特有の『恐怖』の構造」
#1-2 脳科学者・中野信子が語る「AIと人間」”10年後になくなる職業予測が当たらなかった理由
#2-1 脳科学者・中野信子が分析する「なぜ日本人の多くは空気を読めない人を許せないのか」
#2-2 日本は巨大なブラックボックス。脳科学者・中野信子が解く日本文明の特殊性と「空気」の正体
#3-1 日本人はなぜ空気に支配されるのか。脳科学者・中野信子が伝える「支配力の源」3つの要素
#3-2 「寝ずに頑張った」がいまだに評価される驚きの理由。脳科学者・中野信子が語る「誠意の免罪符」
#4-1 脳科学者・中野信子が語る空気の謎。「上級国民」や「下流老人」という言葉が爆発的に広まった背景
#4-2 誰が生贄に選ばれるのか……脳科学者・中野信子が指摘する「3つの大罪」
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