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第9話

離婚危機夫婦4
726
2025/02/24 22:22 更新
🐶🐰【高校時代】


放課後。


スンミンは靴箱を出たところで、後輩に絡まれていた。

ゆるふわ後輩
スンミン先輩〜、先輩って、彼女いるんですかぁ?

そう言いながら、後輩はスンミンの腕を掴んで、ぐいっと引き寄せる。

柔らかい感触がダイレクトに伝わってきて、

スンミンはつい目を泳がせた。

スンミン
スンミン
ど、どうしたの、ちょっと近っ
ゆるふわ後輩
スンミン先輩って、あのリノ先輩と仲良いじゃないですかぁ、あの先輩私ちょっと怖くて、ホラ男っぽいところあるし…。
スンミン
スンミン
いや、リノちゃんは別に…
ゆるふわ後輩
スンミン先輩には、もっと優しくて可愛い女の子のほうが、似合うと思うなぁ、たとえば…

後輩の甘えた声に押されて、

スンミンが反応に困っていると、

ふと肩をポンっと叩かれた。

リノ
リノ
あら〜、お熱いわねぇ、お二人さん。

聞き慣れた声にスンミンはビクッとして振り返る。

そこにはリノがなぜか嬉しそうな顔で立っていた。


スンミン
スンミン
リ、リノちゃん
リノ
リノ
へぇ〜、スンミン、新しい彼女できたんだぁ。
スンミン
スンミン
あ、いや、ちがっ
慌てるスンミンに反して、

リノは聖母のような笑顔を後輩に向け、

上から下まで見定めるように視線を動かした。


リノ
リノ
なるほどぉ、やっぱりねぇ、おっぱいおっきいもんね!
ゆるふわ後輩
なっ…
リノは涼しい顔で続ける。
リノ
リノ
あ、スンミンはおっぱいおっきいのが好きなの、小学校にあがるまでお母さんの…
スンミン
スンミン
わー!ちょ、ちょっとリノちゃんやめてよ!

スンミンが後輩の腕をふりはらい、

慌ててリノの口を塞ごうとする。

リノ
リノ
あとねぇ、スンミンのスンミンは昔からどんぐりみたいで、まぁ今でも
スンミン
スンミン
ごめん、ごめんってば!
スンミンが必死に謝ると、

リノは満足そうに腕を組んだ。
リノ
リノ
何?もう降参?
スンミン
スンミン
…はい。

リノはスンミンの腕を引きながら後輩に振り向き、

にっこり微笑む。

リノ
リノ
ごめんね、これ私のだから。

呆然とする後輩を背に、リノさんはスタスタと歩き出す。
スンミン
スンミン
もう、リノちゃん、なんであんなこと言うの…

リノは聞こえないふりをして、

鼻歌を歌いながらスタスタ歩いていく。




しばらくして、ふとリノが足を止め、スンミンを見上げた。

リノ
リノ
ねぇ、あの子と私、どっちがおっぱいおっきかった?


突然の質問に、スンミンはぎょっとする。

スンミン
スンミン
はぁ?何聞いてんの?

またからかわれるのか、と思ったけれど、

リノは意外にも真面目な顔でこっちを見ている。



…なるほど、そういうことね。



スンミンはふっと笑って、

スンミン
スンミン
僕はリノちゃんがおっぱい大きいからって、好きになったわけじゃないよ。

予想外の答えにリノは一瞬目を見開いたが、

すぐにフンっと鼻を鳴らしてまた歩き出す。


ガニ股で前を歩いているリノが、

またふと足を止め、こっちを振り向いてまた言った。

リノ
リノ
てかさぁ!何で彼女います!って言わなかったのよ!
スンミン
スンミン
だって昨日リノちゃんが別れよう!って言ったんでしょう?
リノ
リノ
あ?そうだっけ?
スンミン
スンミン
そうですよ、僕が自分の分のプリンしか買ってこなかったからって。


リノはまた、鼻でフッと笑って

振り向いてガニ股で歩き出す。


と思ったらまた振り向いて、


リノ
リノ
それで!本当にどっちがおっぱいおっきかった??
スンミン
スンミン
そういうこと大きな声で言わない!
 


全くもう、この人は…と苦笑いしながらも

スンミンはリノの後ろを追いかけて歩く。


続く

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