◆第101回全国高校野球選手権大会第10日 ▽3回戦 中京学院大中京9―4東海大相模(16日・甲子園)
中京学院大中京(岐阜)は7回、小田康一郎三塁手(1年)が勝ち越しの右前適時打を放つなど、一挙7点を奪う猛攻。岐阜大会決勝から3戦連続となる7回の逆転劇で、44年ぶりの8強を決めた。
台風一過の空の下、中京学院大中京のスーパールーキー・小田が決めた。2点を追う7回。同点に追いつきなお1死一、二塁。「絶対打ってやろうと思っていた。狙っていた真っすぐに反応できて気持ちよかった」と、右前へ値千金の勝ち越し打で75年以来44年ぶりの8強に導いた。
またもラッキー「7」だ。岐阜大会決勝と今大会初戦の北照戦(11日)では、7回に集中打で逆転勝ち。この日も15日に16歳の誕生日を迎えた5番・小田の一打で打線に火がつき、打者11人で8安打7得点の猛攻で神奈川王者を突き放した。
1年生ながら、170センチ、90キロと恵まれた体格を持つ強打者だ。背番号20を背負って挑んだ岐阜大会では、決勝で2本の適時打を放つなど、打率はチームトップの6割3分2厘を誇った。
今大会では背番号5を背負い5番と主軸を担う。氏家雄亮部長(41)は、「1年の夏からこんなに活躍するとはね。甲子園で1年生が1ケタの番号をもらうのは私の知っている限りでは初めてです」と伝統ある強豪校にあってその非凡ぶりを認める。
父・康彦さん(51)が監督を務める八王子リトルで、保育園年長で野球を始めた。康彦さんは、「3歳くらいから野球にすごく興味を示していた。草野球についてきて熱心に試合を見ていたり、とにかく野球が好きな子だった」。そんな小田は、「野球は楽しいスポーツ。練習も楽しそうにやっているところがいいと思った」と、親元を離れ同校へ進学。1年夏からベンチ入りし、大舞台でも殊勲打を放ってみせた。
岐阜勢春夏通算140勝目で同校歴代タイの8強。「一戦一戦を戦い抜いて、4強入りして(最高戦績を)更新したい」。頼もしいルーキーが、創部初の全国制覇へ、ヒットランプをともし続ける。(奥津 友希乃)
◆小田 康一郎(おだ・こういちろう)2003年8月15日、東京・八王子市生まれ。16歳。保育園の年長から八王子リトルで硬式野球を始め、四谷中では八王子シニアに所属。18年関東夏季大会で優勝し、投手でベストナイン選出。170センチ、90キロ。右投左打。家族は両親と姉4人、弟。









